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尿瓶 : ウィキペディア日本語版
ポータブルトイレ

ポータブルトイレとは、トイレが無いところで便意や尿意を催した時に使用する小型の便器(トイレ)。道路における交通渋滞や登山、災害時などに使用したり、怪我や病気で移動が困難な人が用便などする場合などにも使用する。携帯トイレ(けいたい-)とも言う。また災害時の緊急用の設備にも、簡単に組み立てて設置できるタイプのものが見られる。

==概要==
これらの器具は汚物(尿・吐瀉物など)を適切に処理できる設備が無い場所で、これらを衛生的に処理するために用いられる。小型の物では使い捨ての物が主だが、大型の物では汚物を衛生的に容器内に溜め込む事ができる。ただし容量を超えて保存することは出来ないため、定期的に汚物を適切な処理施設などに持ち込んで廃棄する必要がある。
災害でライフラインがダメージを受けている場合に、通常の便所が使用できない・使用すると衛生面で問題が発生するといった場合に、これらポータブルトイレが便宜的に利用される事がある。このため防災倉庫等では一定数の同器具を常備している所も見られる。
古くこれらの器具は単に汚物を溜めるだけの容器であったが、固形物や液体を入れる事から密閉性が求められ、またこれら汚物が腐敗しやすい・分解してアンモニア臭を出す事もあるため、その臭気を抑える事が課題とされた。近年では高分子素材の発達により、液体を吸着する物を用いたり、消臭剤を用いて臭気を抑える物が主流となっている。
また従来では汚物を一次的に保管するだけだった大型・設置型の物では、小型の化学処理や生物学的処理を行う装置を備え、従来よりもより大量の汚物を処理できる物も登場しており、季節で訪れる人の増減が激しい行楽地の仮設便所や、災害時の緊急用としての利用が期待されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ポータブルトイレ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Portable toilet 」があります。



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