翻訳と辞書 |
居飛車穴熊[きょひしゃあなぐま]
居飛車穴熊は将棋の戦法の1つ。居飛車が対振り飛車戦で穴熊囲いを目指す戦術の総称である。 == 概要 == 居飛車対振り飛車の将棋に於いて、古くからある持久戦策としては玉頭位取り、左美濃などが指されていた。居飛車穴熊はこれらに比べバランスが悪く指しづらいとされていたが、田中寅彦が体系化を進め高勝率をあげたことで昭和50年代頃から流行した〔『現代に生きる大山振り飛車』p.125を参照。〕。 初期の居飛車穴熊では振り飛車側が居飛車に4枚穴熊を許しているケースが多かったが〔『四間飛車破り(居飛車穴熊編)』p.12を参照。〕、居飛車側が圧倒的な勝率をあげていたため向かい飛車や立石流四間飛車のような振り飛車から動く順が模索された。しかしいずれも対策がたてられ居飛車穴熊の隆盛を止めるには至らなかった〔『現代に生きる大山振り飛車』p.129を参照。〕。振り飛車側からの策としては藤井システムが一時期猛威を振るったが、これも居飛車側の対策が編み出され、確実な戦法とはなっていない。2013年現在では角道を止める振り飛車はこの居飛車穴熊により第一線から退けられている状態である。とはいえ、一目散に穴熊に組むと前述のような積極策に対し形勢を損ねてしまうのは事実であり、振り飛車の出だしによっては穴熊ではなく左美濃にしたり、舟囲いからの急戦が有力である〔『四間飛車破り(急戦編)』p.10を参照。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「居飛車穴熊」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|