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山椒魚戦争[さんしょううおせんそう]
『山椒魚戦争』(さんしょううおせんそう、 )は、カレル・チャペックによる小説。ジャンルとしては終末テーマのSFである。しゃべる能力を持つオオサンショウウオが家畜となり、普及し、対立し、やがて人間を追いつめるまでを描いたものである。 == 概説 == 『山椒魚戦争』は、1935年9月23日から1936年1月12日まで新聞「リドヴェー・ノヴィニ」紙に連載された。書き上げられたのは1935年9月27日である。また、この作品について1936年3月29日に「本と山椒魚」の題で放送された講演の原稿があり、これは後にこの作品の前書きないし後書きとして単行本に採録されるのが通例となっている。 長編作品であるが、一貫した物語の体裁を採っておらず、章ごとに場所も登場人物もころころ変わり、さらには新聞記事の切り抜きを貼り合わせて構成された章まである。これが読みづらくさせている面もあるが、それらが寄り合わされるようにして一つの物語を作り上げる様は独特の雰囲気を醸し出してもいる。 作者チャペック自身の言葉によると、山椒魚を登場させた理由はヒト以外の動物が文明を築く可能性を取り上げる意図があったとしている。それが山椒魚であるのは、オオサンショウウオの化石がノアの洪水の犠牲者と見なされたという事例があることから、ヒトと間違われたことがあるからには、代わりになる資格があるのだと述べている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「山椒魚戦争」の詳細全文を読む
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