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岡林洋一 : ウィキペディア日本語版
岡林洋一[おかばやし よういち]

岡林 洋一(おかばやし よういち、1968年4月11日 - )は、元プロ野球選手投手)。現在は東京ヤクルトスワローズスカウト〔週刊ベースボール2014年3月24日号 P21〕。
パラグアイの日系人移住地であるイグアス居住区で生まれ、14歳の時に両親の出身地である高知県香美郡に移り住んだ〔プロ野球人名事典 2003(2003年、日外アソシエーツ)、118ページ〕。なお、パラグアイ出身ではあるが日本国籍である。鹿取義隆は遠い親戚に当たる。
== 来歴・人物 ==
高校は高知商業。2年時の1985年はエース中山裕章の控え投手として出場し、3年時の1986年にもエース・主将として夏の甲子園に出場し、ベスト8〔。同期出場に近藤真一(享栄。対戦して勝利している)、長谷川滋利(東洋大姫路)などがいた。
1987年専修大学に入学。3年時の1989年春、東都大学リーグで6勝1敗をあげ、史上最多となる31回目の優勝にエースとして貢献し、最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインに選ばれた〔。リーグ通算62試合に登板し28勝18敗、防御率1.85、248奪三振〔。チームメイトに杉山賢人武藤潤一郎町田公二郎がいた。
1990年のドラフト1位でヤクルトスワローズに入団〔。1991年のオープン戦でルーキー大賞を受賞。シーズンでも抑え投手として活躍し、12勝6敗12セーブをあげる。
2年目の1992年西村龍次が本調子ではなく、他の先発ローテーション投手も長期の故障離脱から復帰したばかりの高野光伊東昭光という中、開幕から先発として活躍。チームがリリーフ投手にも事欠く中9月からは抑えに回り、後述の9月11日の対阪神タイガース戦では、7回から登板し、途中40分の中断をはさみながらも、15回(当時は延長15回まで、それでも決着がつかなければ再試合、というルール)まで9イニングを“完封”した。さらに、9月29日の広島戦では肩の炎症を発症していたが痛み止めの注射を打って試合には強行出場したが9回2死同点に追いつかれそこから延長14回途中(前田智徳に本塁打を浴びサヨナラ負け)まで投げ切るなど、活躍してチームを支える。10月6日勝てば勝率で首位阪神に並ぶ直接対決で1か月ぶりの先発登板、広沢克己の本塁打による1点を守り抜いて仲田幸司に投げ勝つなど、14年ぶりのリーグ制覇に貢献。1992年の日本シリーズでは、第1・4・7戦に先発登板し、いずれも完投し、敢闘選手賞受賞。3試合とはいえ、延長戦が2試合あったため、30イニング、430球を投げ抜いた。日本シリーズで3完投以上を記録したのは、1964年ジョー・スタンカ以来28年ぶり4人目、投球回数30回は1959年杉浦忠以来33年ぶりのことで、当シリーズ3試合を通しての防御率は、最終的に1.50と傑出しているにもかかわらず、1勝2敗に終わった。
1993年も開幕から先発として登板するも前年の疲れからか痛打が目立ち苦しい投球が続いた。6月10日の対巨人10回戦で完封勝利の5勝目(4敗)を挙げたのを最後に勝ち星から見放され次第に負けが先行していた、7月から約2カ月故障離脱。チームはリーグ優勝、日本シリーズも制したが登板がなかった。
1994年はチームが故障者続出の中、孤軍奮闘し規定投球回数に達し11勝を挙げるなど復活。
1995年には自身初の開幕投手を務め、リーグ優勝に貢献したが、8月に右肩と右膝を痛めて戦線離脱〔。日本シリーズも登板がなく、オフの11月に故障箇所を手術。
1996年は故障が癒えずプロ入り初の一軍登板無しに終わった〔。
1997年、一軍開幕ローテーションに入り、4月9日のシーズン初登板で2年ぶりの勝利を挙げる。しかしシーズン通して勝ち星はこの1勝にとどまりチームはリーグ優勝・日本シリーズも制したがこのシリーズでも登板は無かった。この頃には全盛期の投球は完全に影を潜めていた。
1998年はまたしても一軍登板がなかった。
1999年9月5日、中継ぎで879日ぶりの白星を挙げる。
2000年は6試合の登板にとどまり、同年限りで現役を引退した〔。
2001年にヤクルトの二軍投手コーチに就任〔。2005年からはスカウトに転身した。
2012年の復刻ユニフォーム企画「GREAT CENTRAL」〜レジェンドユニフォームシリーズ2012〜に伴う試合前イベント『いま甦る! リーグ史を彩った、あの名勝負』に出場(9月2日、神宮)、久々にユニフォーム姿をファンの前に披露した。当該イベントでは、中日OBの宇野勝と対戦し、安打を喫している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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