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雲巌禅寺[うんがんぜんじ]
雲巌禅寺(うんがんぜんじ)は、熊本県熊本市西区松尾町平山にある曹洞宗の寺院。山号は宝華山または岩殿山〔「肥後国誌」には「寳華山」「山號或ハ巌殿山」と見え、近年の文献でも「霊場肥後33カ所」81頁は「宝華山(別名岩殿山)」と両者を併記する。〕。 通称は岩戸観音。これは、境内奥の院の洞窟・霊巌洞(れいがんどう)に安置された本尊・石体四面の馬頭観音像〔この洞内の本尊を伝行基作とする文献に「古寺名刹大辞典」31頁。他方、「霊場肥後33カ所」81頁は、本尊とは別に本堂に奉祀される四面観音が伝行基作(行基七観音の1つ)とする。〕にちなむ。 == 歴史 == 南北朝時代、中国寧波より渡来した元の禅僧・東陵永璵(とうりょうえいよ、「よ」は王篇に「與」)により建立されたと伝えられる。 本尊の観音像自体は、寺の建立以前から洞内に安置されていたと言い、世阿弥の謡曲「檜垣」により、平安朝の歌人・檜垣がこの観音を日参したという故事でも知られる。 また、剣聖・宮本武蔵が晩年、霊巌洞に参籠し、二天一流の極意書「五輪書」を著したことは特に著名である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雲巌禅寺」の詳細全文を読む
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