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岩本虎眼 : ウィキペディア日本語版
岩本虎眼[いわもと こがん]

岩本 虎眼(いわもと こがん)は、南條範夫の時代小説『駿河城御前試合』収録の「無明逆流れ」およびそれを原作とした漫画に登場する架空の人物。

== 『駿河城御前試合』 ==
慶長末から寛永のはじめにかけて一帯に名を知られた無双の達人。自らが体得した剣の技術と経験を元に一流派「虎眼流」を開き、名古屋城下に構える道場に集う門弟は千人を超える。年齢は五十近く。
妻の死後、何人かの妾をとったが、伊勢松阪の商家の娘いくを気に入り、朝夕の世話をさせている。子供は娘の三重(みえ)ひとり。
三重の結婚相手として、三重の意中の人である伊良子清玄(いらこせいげん)を考えるなど、娘思いのところがある。
しかし伊良子がいくと関係したことを知った虎眼は、性根を叩き直すと称して道場内で伊良子と真剣で立会い、秘剣「流れ星」によって伊良子の両眼を切り裂き失明させる。
それから3年後、伊良子は修行をつんで盲目のままに剣の達人となり、復讐のために虎眼の前に姿を現す。虎眼は再び「流れ星」を用いて伊良子を迎え撃たんとしたが、伊良子の秘剣「無明逆流れ」によって顎から脳天を切り裂かれ、絶命する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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