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岩波講座『教育科学』 : ウィキペディア日本語版
岩波講座『教育科学』[きょういくかがく]

岩波講座『教育科学』(きょういくかがく)は教育学雑誌。岩波書店が発行した定期発行誌。第二次世界大戦開戦前の時代に教育制度および教育内容、方法に科学的研究の集成を反映させることを企図して発刊された。
==成立の経緯==
岩波社主の甥が病死したとき、社主と安倍能成の弟と城戸幡太郎の三人で弔った。この頃より城戸と岩波書店との間に縁があった〔城戸幡太郎著『教育科学七十年』北大図書刊行会、1978年〕。
1930年(昭和5年)、岩波書店から城戸に対し、岩波講座『心理学』の企画依頼があった。しかし城戸は、むしろ『教育学』を構成した方が良いのではないかと社主に対して提案。ここで阿部重孝と相談、決定。
城戸は、第一次世界大戦後のドイツ留学中に見聞した教育民主化の問題に学び、ヘルバルト式の規範学としての教育学ではなく、教育科学を考え、教育の現実というものをとらえて、そこから問題を発見して、それを科学的に解決していくことが大切だと考えていた。
また、当時の日本の教育学は学問になっていないのだから、科学になるような教育学をやってみようと考えた。
そこで講座は『教育学』ではなく『教育科学講座』となった〔城戸幡太郎著『教育科学七十年』北大図書刊行会、1978年〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「岩波講座『教育科学』」の詳細全文を読む



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