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島田橋(しまだばし)は、埼玉県坂戸市島田と同県東松山市宮鼻の間の越辺川に架かる冠水橋である。 == 概要 == この橋がある所は江戸時代当時は、川越・児玉往還と千人同心街道が合流、分岐する所にあった。川越・児玉往還では石井宿(現・坂戸市)と高坂宿(現・東松山市)、千人同心街道では坂戸宿と高坂宿の間にあたる所である。しかし明治時代初期頃まではこの場所に橋は架けられず、島田の渡しといわれた渡し船による連絡であった。 明治初期頃に木製の橋が架けられ〔、越辺川両岸間の連絡が容易になったが、1920年にここより約600m上流に行った所に高坂橋(現在の国道407号の橋)が架かると、両岸間連絡の主流は高坂橋に取って代わった。この位置関係によって当橋は鋼製やコンクリート製に架け替える許可が下りずに木製のままとなっている〔。 増水による流失や木材の腐食などによる劣化で幾度も架け替えや補修が行われ、一例として1958年(昭和33年)の台風22号(狩野川台風)で流失した記録があり、現在の橋は1994年の台風による流失後に架け替えられたものである〔が、この橋も2014年6月の大雨により流失している 。 橋はコンクリート橋や鋼橋で再建のほか廃止も検討されたが、地元自治会長を始め、地元県議や市観光協会の尽力により工費約6800万円かけてほぼ元の形に復旧されることとなり〔、2015年5月28日14時に開通し共用を再開している〔島田橋が開通しました - 坂戸市、2014年6月12日、2015年9月10日閲覧。〕。 被害状況によっては工事費がかさむため、その都度災害復旧事業として国の補助を受けて復旧し維持している〔。 現行橋は各種通行制限があり、幅員制限は標識にて1.8 mで橋の両入口に進入制限用のポールがあり、重量制限は標識にて1.5 tとなっている。 当橋の構造上における特徴として、ほぼ木製で路面は全面的に板張りになっている。それによりひなびた雰囲気と素朴な姿を長く留めていることや、都心から交通の便がよいことから、テレビや映画のロケーション撮影に度々使用されている〔。この橋をロケ撮影に使用した作品は以下の通り〔当橋のたもとに立つ看板の内容による。〕。 * NHK大河ドラマ * 翔ぶが如く * 新撰組! * 風林火山 * 龍馬伝(第28回「武市の夢」)〔流され 架けられ 木橋綿々 島田橋(埼玉県) - 朝日新聞 マリオン欄 2010年6月29日・asahi.com(朝日新聞) 2010年7月2日〕 * 菊次郎とさき(テレビ朝日) * 陽炎の辻2(NHK) * JIN-仁-(TBSテレビ) * 幕末純情伝(松竹映画) * まぼろしの邪馬台国(松竹映画) * さや侍(松竹映画) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「島田橋」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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