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島皮質[とうひしつ]
島皮質(とうひしつ、)は大脳皮質の一領域。脳葉のひとつとして島葉(insular lobe)と呼ばれたり、脳回の一つとして島回(insular gyrus)と呼ばれたりする。単に島(insula) とも呼ばれる。島皮質は脳の外側面の奥、側頭葉と頭頂葉下部を分ける外側溝の中に位置している。島皮質は前頭葉、側頭葉及び、頭頂葉の一部である弁蓋と呼ばれる領域によって覆われている。 弁蓋と島皮質の境界は島輪状溝と呼ばれる脳溝で区切られている。 島皮質はライルの島とも呼ばれ、その別名はオランダの解剖学者であるヨハン・クリスチャン・ライルの名:en:Johann Christian Reilから付けられた。 島皮質は終脳の独立した葉であると考える研究者も存在する〔Brain , MSN Encarta.〕。また、島皮質を側頭葉の一部とする者も存在する〔Kolb & Whishaw: ''Fundamentals of Human Neuropsychology'', 2003〕。
== 前部と後部の構造的違い ==
島皮質は、後部の顆粒細胞から前部の無顆粒細胞まで変化する様々な細胞構造、または細胞構築を持つ。また、その位置に従って異なる皮質、または視床からの入力がある。島皮質前部は視床の内側腹側核基部 (VMb) から直接の投射を受け、扁桃体の中心核からの強い入力を受ける。加えて、島皮質前部自身から扁桃体への投射が存在する。島皮質後部は二次感覚野 (S2) と相互に接続しており、脊髄視床路によって活動が引き起こされた視床の下後腹側核 (VPI) からの入力を受ける。バド・クレイグ (Bud Craig) らによる、より最近の研究において、この領域は視床の内側腹側核の後部からの入力を受けることが示された。内側腹側核は痛みや気温、かゆみ、周りの酸素の量、性的な感触などの、情動や恒常性に関する情報を担っていると考えられている。ウィリアムソン (Williamson) らはヒトの島皮質後部が運動における目的のための行動の知覚と関係していることを示した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「島皮質」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Insular cortex 」があります。
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