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ばい子内親王 (後宇多天皇皇女)[ばいしないしんのう]
禖子内親王（ばいしないしんのう、生没年不詳）は、後宇多天皇の第二皇女。母は鎌倉幕府将軍・宗尊親王の王女・揄子女王。女院号は崇明門院（すうめいもんいん/そうめいもんいん）。
== 略歴 ==
元応元年10月28日（1319年12月10日）に内親王宣下を受ける。後に甥にあたる皇太子・邦良親王（後二条天皇嫡男）の妃となる。元亨3年（1323年）に親王妃の平産祈祷が行われており、この頃には禖子が皇太子妃になっていたことが知られる。だが、皇太子の叔父で禖子には異母兄にあたる後醍醐天皇は自らの系統が大覚寺統の庶流に位置づけられたことに不満を抱き、大覚寺統の嫡流の地位を主張して譲位を求める邦良との確執を深めていた。ところが、嘉暦元年（1326年）に親王が急死、直後に禖子は出家して親王の遺児である康仁親王（母は権大納言・花山院定教の娘）を養育する。
元弘元年（1331年）に、後醍醐天皇が鎌倉幕府倒幕を企てて廃位される（元弘の変）と、持明院統の光厳天皇が即位する。その際、元弘の変に関与していない大覚寺統嫡流の邦良親王家との両統迭立を求める鎌倉幕府の意向によって康仁親王が皇太子に立てられ、禖子は母親に准じるとして同年10月25日（11月25日）に康仁の立太子と同時に准三宮の称号を受け、女院宣下を受けた。だが、鎌倉幕府が滅亡し、後醍醐天皇が京都に帰還すると、元弘3年5月17日（1333年6月29日）に女院号を廃されて内親王に貶された〔新田一郎 『日本の歴史11 太平記の時代』 講談社学術文庫 ISBN 978-4062919111、57p〕。建武政権崩壊後の延元3年4月28日（1338年5月18日）に北朝光明天皇の勅によって院号を復された。その後の動向については不詳。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
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