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川崎賢子 : ウィキペディア日本語版
川崎賢子[かわさき けんこ]

川崎 賢子(かわさき けんこ、1956年8月2日 - )は、文芸・演劇評論家、日本近代文学研究者、日本映画大学教授。
宮城県生まれ。
東京女子大学大学院修了。在学中第19次『新思潮』に参加し、『早稲田文学』『思想の科学』『ユリイカ』『幻想文学』などに、久生十蘭谷譲次夢野久作尾崎翠吉屋信子など昭和初期モダニズムに関する評論を発表、雑誌『新青年』の共同研究により大衆文学会より受賞した際の「新青年研究会」メンバーの一員である。
1995年、長谷川四郎(四男)の兄弟、長谷川海太郎(=谷譲次・牧逸馬・林不忘)・長谷川りん二郎(画家、小説家)・長谷川濬(ロシア文学、詩人、満洲映画協会社員)を通じ、昭和文学の越境、満洲文学、満洲映画協会などについて描いた『彼等の昭和』でサントリー学芸賞受賞。『岡田桑三 映像の世紀 グラフィズム・プロパガンダ・科学映画』以降、戦時下・外地の文学文化研究から写真・映画研究までフィールドを拡大し、プロパガンダ研究、インテリジェンス(情報・諜報)研究に携わる。
早稲田大学20世紀メディア研究所(所長 土屋礼子 顧問山本武利)において戦後占領期GHQによるメディア政策を中心に共同研究を行い、機関誌『Intelligence』共同編集に参加する。大学非常勤講師などをへて、2012年より日本映画大学教授。
フェミニズムと昭和文学の関わりを主題とし、ジェンダーの歴史的変容、セクシュアリティ表象分析についての著述も多い。また一貫して宝塚歌劇を論じている。
==著書==

*少女日和 青弓社 1990
*蘭の季節 深夜叢書社 1993
*彼等の昭和 長谷川海太郎・潾二郎・濬・四郎 白水社 1994
*宝塚 消費社会のスペクタクル 講談社選書メチエ 1999
*読む女書く女 女系読書案内 白水社 2003
*宝塚というユートピア 岩波新書 2005
*尾崎翠 砂丘の彼方へ 岩波書店 2010 
*宝塚百年を越えて 植田紳爾に聞く 国書刊行会 2014

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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