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川畑さおり(かわばた さおり、1983年5月5日 - )は、日本の奄美シマ唄の唄者(民謡歌手)。 == 概要 == 鹿児島県喜界島の湾出身の奄美シマ唄の歌手(唄者)である。喜界島独特の風土から生まれた歌唱法と、張りのある唄声が魅力。喜界島だけでなく、奄美シマ唄の若手から中堅の唄者の代表として、日本各地はもとより、海外にも呼ばれて、公演を行っている。 喜界町嘉鈍出身の祖父は唄者、三味線の名手として地元でよく知られていた。また、小学生の時、喜界町産業祭で安田宝英三味線教室の演奏で、地元のお年寄りが感涙を流す姿を見てシマ唄に興味をもった。このため、祖父の形見の三味線を手にし、9歳で安田宝英に師事。同級生の牧岡奈美らと共に奄美大島南部の瀬戸内町に伝わるヒギャ節の歌い方を習う内に、独特のスタイルを身につけた。 中学生時代〔中学生の頃から背が高く、バレーボール部に所属。〕から唄の実力は地元では注目を浴びていたが、特に社会人になってから才能を開花させ、2008年には奄美の唄者の作品を多く手がけるJABARAレコードから、得意とするシマ唄を中心に収録した『花』でソロCDデビューし、明瞭な声でシマ唄の魅力を広めた。翌2009年の第30回奄美民謡大賞では、念願の最も権威ある大賞を受賞。2012年には日本民謡ヤングフェスティバル全国大会で「むちゃ加那節」を歌いグランプリ受賞。2013年には伝統芸能を受け継ぐために研鑚を積む将来有望な新人として高円宮殿下記念「地域伝統芸能奨励賞」を受賞した。 シマ唄にとどまらず、2011年にはオリジナルのバラード「永遠の碧」をリリース、カップリングの「むちゃ加那節」や、「行きゅんにゃ加那」と共に美しい島々への旅の気分を高めてくれる歌として、日本エアコミューターの機内BGMに採用されている。 2015年には鹿児島放送テレビで放送のダスキンのCMに出演、故郷喜界島に戻って働く若い母親役を演じ、ネットドラマでは主題歌「故郷の空」を歌った。 一時期は鹿児島市で幼稚園教諭をしていたが〔「顔 第30回奄美民謡大賞を受賞した川畑さおりさん」『南海日日新聞』2009年5月22日、鹿児島、南海日日新聞社〕、地元にいてその唄が生まれた背景を知ってこそシマ唄は生きるという考えから、喜界島に戻って幼稚園教諭を務めた。現在は喜界町職員として中央公民館に勤務しながら、シマ唄講師や唄者として、シマ唄の魅力を、日本国内各地だけでなく、海外にも広めている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「川畑さおり」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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