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フッド (巡洋戦艦)
フッド(HMS Hood)は、イギリス海軍が第一次世界大戦後に建造したアドミラル級(フッド級)巡洋戦艦で同型艦はない。艦名はサミュエル・フッド提督にちなむ。 == 概要 == 巡洋戦艦でありながら強力な艦であり、歴史研究者かつジェーン海軍年鑑の編集長を務めたオスカー・パークスがその優美さを「軍艦美の極致」と評した艦だった。イギリス国民からは「マイティ(強大な、偉大な)・フッド」と呼ばれて親しまれた。〔世界の軍艦コレクション第22号 (Eaglemoss Publications Ltd.)〕その基本性能の優秀さ故に、大規模な近代化改装が先送りにされ続けた事が本艦の喪失の一因となった。 本艦の名は高名な提督を輩出してきた一族の初代フッド子爵サミュエル・フッドの名にちなんでおり、その末裔であるホーレンス・フッド少将の未亡人が本艦の進水を執り行った。ホーレンス・フッド少将はユトランド沖海戦において第3巡洋戦艦戦隊の司令を務めていたが、座乗していた巡洋戦艦インヴィンシブルの爆沈により、艦と運命を共にしていた。 本艦は巡洋戦艦としては強力であり、内容的に「高速戦艦」と称しても差し支えがない〔世界の艦船増刊第67集 p106〕ほどであったと評価された。フッドは1921年のジェーン海軍年鑑ではBATTLE CRUISER(巡洋戦艦)と分類された。イギリス海軍はユトランド沖海戦での戦訓を踏まえて新たに設計しなおし、戦艦と同等の砲力と防御を備え、弾火薬庫防御、防焔装置、水雷防御も一変する事となった。これによりフッドをHighspeed Battleship(高速戦艦)と呼称した。ただし、艦種はあくまでBattle Cruiserとなっていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フッド (巡洋戦艦)」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 HMS Hood (51) 」があります。
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