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左慈 : ウィキペディア日本語版
左慈[さ じ]

左 慈(さ じ、)は、中国後漢時代末期の方士。字は元放()。揚州廬江郡の人。
正史では『後漢書』82巻方術列伝下に伝記がある。そのほか『捜神記』『神仙伝』などに詳しい。
== 正史における左慈 ==
左慈はかつて司空であった曹操の宴席に招かれ、曹操がふと「江東の松江のがあればなあ」と呟いた時、水をはった銅盤に糸を垂らして鱸を釣り上げてみせた。曹操は手を打って大笑いし、さらに「巴蜀生姜がないのが残念だ」とこぼして「使者に蜀の錦を買いに行かせたが、あと二反を買い足すように伝えておいてくれ」と言った。左慈はすぐに生姜を手にして帰ってきた。後日、使者は益州から帰ってきた時、左慈に会ったので錦を買い足したと証言した。
曹操が従者百人程を連れて近くまで出かけた折り、左慈は酒一升と干し肉一斤を携えてそれを配った。従者たちは皆酩酊し、満腹した。曹操が不思議に思って調べさせると、酒蔵から酒と干し肉がすっかり無くなっているとの事。このため、曹操が腹を立てて左慈の逮捕を命じれば、左慈は壁の中に消えていった。また、市場でその姿を見たという者があったので追及させると、市場にいる人々が皆左慈と同じ姿であった。
陽城山の山頂で左慈に会ったとの証言を得たので、逮捕に向かわせると、左慈は羊の群れに逃げこんだ。曹操が「殺すつもりはない。君の術を試したかっただけだ」と伝えさせたところ、一頭の雄羊が二本足で立ち上がって人間の言葉で返事をした。皆で一斉に飛びかかると、数百頭の羊が皆立ち上がって人間の言葉を話したので、捕まえる事ができなかった。
『後漢書』方術列伝下、『三国志裴松之の注に引用される曹丕の『典論』論郤儉等事、『全三國文』8巻論郤儉等事、曹植の『弁道論』に記述あり、『弁道論』では、
「世に方士(方術の士)あり。王(曹操)が招いた。甘陵の甘始、廬江の左慈、陽城の郄倹である。(甘)始は行気導引をし、(左)慈は房中術に通じ、(郄)倹は辟穀をした。皆300歳と号した。」とある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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