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ヤプール人(ヤプールじん)は特撮テレビ番組『ウルトラマンA』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の異次元人。単にヤプールと呼ばれることも多い。別名「異次元人」。 == 能力・特徴 == 『ウルトラマンA』で初登場。「ウルトラシリーズ」としては初の番組を通しての悪役であり、テーマ曲の歌詞にも登場する。異次元に生息している知的生命体であり、地球の生物と宇宙怪獣を合成・改造する「超獣製造機」によって超獣を製造し、地球へ送り込む。また、配下にはギロン人やマザロン人など、多くの宇宙人や異次元人を従えている。 視覚的には、赤紫色の歪んだ時空の中にうごめく、頭部のとがった顔のない人間の姿で現れる。リーダー格は頭部や腹部に装飾を施しており、その形状には個体差がある。一人称は「私」だが、「わし」や「俺」を使うこともあるなど、複数の人格が確認されるが、意識は共有されているらしい。言動は基本的に冷静沈着だが、第17話で南夕子に作戦が露見したときは焦った様子を見せたり、ブラックピジョンにTACを倒すよう命令する際は高揚した一面も見せる。その性格は極めて卑劣かつ陰湿。人間の憎悪や猜疑心を利用して狡猾な作戦を立てたり、相手を精神的に追い詰める手段も用いるため、エースには「本物の悪魔」とも称される。光の戦士であるウルトラマンに対し、自らを「暗黒から生まれた闇の化身」と豪語する。 『A』の前半で一度は滅ぼされるが、その後も超獣は登場し続ける。ヤプール自身も、人間の負の心を好んで自らのエネルギー源としているため、完全に倒すことは不可能である。また、『A』の終盤や『ウルトラマンタロウ』、『ウルトラマンメビウス』などでも復活してはその都度、ウルトラ兄弟に戦いを挑む。不滅の怨念で何度も復活を遂げては、テレビシリーズや映画、イベント(ライブステージなどのショー)やゲームなどに登場するほか、ギャラクシークライシス以降にはM78世界以外のウルトラシリーズの世界でもたびたび登場するようになり、ウルトラ戦士たちを苦しめる。それらの描写から、ヤプールの名や存在は世界間を超えて知れ渡るようになった。『メビウス』劇場版の予告やCMでは、「ウルトラシリーズ最凶の悪魔」と称されている。 『A』の企画段階の『ウルトラファイター』では市井に潜んで怪獣を操る竹中博士、『ウルトラV』では超獣(地球上の生物と宇宙生物の合成生物であり、完成作品の超獣と同じ設定)をあやつるサタン星人がレギュラーの敵として設定されており、これらがヤプールの前身となっている。 *声:高田裕史 *名前は沼正三の小説作品『家畜人ヤプー』から来ている〔『Official File Magazine ウルトラマンVOL.7』(講談社)の市川森一インタビューより。〕。 *等身大時のスーツは、のちにレボール星人に流用された。また、『恐竜戦隊コセイドン』の第46話に登場する宇宙人ヤプーにヤプールの衣装が流用されており、正確な色(濃い青緑に黄色い模様)が判明する。その他、『西遊記』の第18話「バッタ女王・消えた幻の湖」ではバッタ女王の兵隊の衣装にも改造流用されている。 *異次元の表現の撮影プロセスは、TAC作戦室のセットにて着ぐるみ撮影を行い、映像処理を施したものである。 *井口昭彦による初稿デザインでは、魚のミノカサゴのような姿だった。 *2014年に『HGウルトラシレイ』でフィギュア化された。 *映画『パシフィック・リム』に登場するプリカーサー(先駆者)の「異次元に潜み怪獣を送り込む侵略者」という設定にはヤプールの影響が指摘されている〔「映画秘宝」誌の2013年9月号及び10月号より〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤプール人」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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