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差し込み砥ぎ[さしこみとぎぎ] 差し込み研ぎとは、日本刀研磨における仕上げ方法の一つである。対馬研ぎとも呼ばれる。対馬砥の粉末を用いて、地鉄に黒味を帯びさせ、刃を際立たせる。江戸時代に始まり今日にいたるも、明治期に本阿彌林雅が考案したと言われる「金肌拭い」が現在の主流である。金肌拭い自体は江戸時代からあったと伝えられているが、体系的に整理したのは本阿彌林雅であろう。また、今日においては差し込み研ぎよりもメリハリのある金肌拭いが好まれており、差し込み研ぎを好んで行う研ぎ師は少ない。 == 特徴 == 刃取りを行わないため、匂い口が容易に看て取れる。ただし、補足的にうっすらと刃取りを行うこともある。匂い口の深く冴えた刀剣に用いると、匂い口そのものの輝きにより、刃文そのものがとても美しく見える。特に匂い出来の備前刀に施すと、複雑に乱れた丁子の刃文があたかも浮き上がるように見える。 しかし、沸出来で地刃境がはっきりしない刀剣に用いると、全体的にぼやけ、パッとしない。 また、鉄肌拭いと比較し、地鉄は白っぽく見える。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「差し込み砥ぎ」の詳細全文を読む
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