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巻物[まきもの]
巻物(まきもの)とは図書形態の1つ。巻子本(かんすぼん/けんすぼん)とも。掛軸も含まれる。 == 概要 == 折り本や冊子形態の書物が現れる以前の図書装丁であり、その歴史は長く、洋の東西を問わず見られる形態である。英語では「scroll」というが、これはescrow(捺印証本)とroll(巻いたもの)からの連想による語であり、単にrollだけでも巻物を意味する。西洋では巻物に対立する概念として、冊子状の図書装丁をコデックス(codex)という。 巻物の材質には紙のほかパピルスや羊皮紙などが使われ、複数枚をのり付けして片端に木や竹などで作った芯(軸)を付け、巻いていくことで携帯、保管がしやすいようにした(なお、日本の場合を例にとれば、芯(軸)の材料として一般には杉が高級なものには紫檀を材料としたり、漆や蒔絵を施した)。冊子と異なり、文書は紐をほどいて端から読んでいくことしかできず、検索性や一覧性に著しく欠けていたため、巻物を等寸に折り込んだ「折本」や「冊子」が主流となっていった。しかしそのあとも絵巻物や経文などとして長く利用されてきた。現在は新刊本が巻物で発刊されるということはないが、「巻数」「全巻」などの言葉にその名残をとどめている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「巻物」の詳細全文を読む
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