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巻蒸(けんちん)は、葛粉を素材とし、キクラゲなどの素材を入れて蒸した、大分県中津市の和菓子である。 == 概要 == 和菓子としては珍しい、繊切りのキクラゲが使われているのが特徴。半透明の中に、具が浮いて見え、一見すると煮こごりにも見えるが、控えめな甘さとキクラゲ独特のコリコリした食感を持つ菓子である。 中津市では慶弔時の菓子として広く使われており、昔は祝い事がある家には近隣の住民や料理人が泊まり込んで作ったものだという 〔 豊田謙二監修 『九州宝御膳物語 おいしい郷土料理大事典』p141、福岡・西日本新聞社、2006年。 〕。 現在では各和菓子店が製造しているほか、家庭で作ることもある。店では羊羹のような直方体に切り分けて棹菓子として販売される。 水で戻して柔らかく煮た十六豆、キクラゲ、銀杏、栗などの具を湯で煮、砂糖とくず粉を加えて練り、さらに少量の小麦粉を加えながら粘りを出した上でセイロに入れ銀杏をまぶし1時間ほど蒸す。その後常温になるまでじっくり冷ましてから一晩寝かせる〔。家庭によっては、塩や醤油などを加えて、好みの味に作る場合もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「巻蒸」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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