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巻貝類 : ウィキペディア日本語版
巻貝[まきがい]

巻貝(巻き貝、まきがい)は軟体動物門腹足綱に属する動物総称、またはその中でも特に螺旋状に巻いた貝殻を持つものを指す。腹足綱の多くは螺旋状に巻いた殻を持つが、カサガイの様に笠状になったものや、アメフラシウミウシナメクジ類など退化したものもある。
頭足類ではオウムガイアンモナイトあるいはトグロコウイカなどが螺旋状の貝殻を持ち、タコ類の一部におけるメス産卵用に殻を形成するが、それらも巻貝とは言わない。なお殻を形成するタコ類では、殻の方に本体とは別の名を持つものがある(カイダコ→アオイガイ・フネダコ→タコブネ)。
== 巻きの方向 ==
大半の動物左右対称か点対称であるが、巻貝は螺旋状であり対称でない。ただし、一部の完全平巻きのものは左右対称になる。
巻貝には左巻き右巻きがいる。時計回りが右巻き、反時計回りが左巻きである。見分け方の一つに、巻き貝のとがった方を上に向け、殻の入り口が見えるように持ったとき、殻の口が向かって右側に見えるのが右巻き、左側に見えるのが左巻きである。
巻く方向は、種によって決まっているのが普通である。9割の種が右巻きと言われているが、理由はよくわかっていない。また左巻きの種の9割は陸生や淡水性である。カタツムリの多くは右巻きであるが、一部に左巻きの種がある。また、左右両巻の種も存在する。左右両巻きの種では内臓の配置も左右逆になっている。巻く方向は1個の遺伝子か強く連鎖する複数個の遺伝子によって決定される。左右両巻きの種は発生段階から左右逆になっているのが通説であったが、そうではないという示唆もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「巻貝」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Conch 」があります。



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