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あこがれは大阪市が所有していた航海練習船。一般市民が航海を体験できた日本で唯一の帆船(スクーナー)であった。船名は一般公募で選ばれた。 大阪南港にある「ATCオズ岸壁」を母港としていた。 == 概要 == 日本で唯一、誰でも乗れる帆船(小学4年生以上、上限はなし)としてクルージング的な要素の強い1日コース、エンジンを停止して帆走を行い高所での展畳帆作業などやや本格的な内容となる入門宿泊コース(1泊2日 - 3泊4日まで)、乗船者が乗組員の指導の下で操船等を行う航海型コースの3コースが設定されていた。 基本的には大阪南港を母港として運航を行っていたが、長崎帆船まつりなど各地や日本国外でのイベントにも参加することもあった。 2011年に大阪市長に就任した橋下徹による一連の市政改革の一環により、2012年末をもって運航を終了、「セイル・トレーニング事業」も同年度末をもって廃止された。その後、船舶は競売に掛けられ、個人に売却された。〔大阪市帆船「あこがれ」による「セイル・トレーニング事業」の廃止について - 大阪市(2012年12月27日付、2013年4月19日閲覧)〕〔さよなら 帆船「あこがれ」 大阪市、来年度中に売却 - 大阪日日新聞(2013年1月7日付、同年4月19日閲覧)〕これに対しては有識者による憂慮の意図も含めた「MJCマリン大賞」(マリンジャーナリスト会議が主催、2013年3月)の授与がなされた〔MJCマリン大賞に「帆船あこがれ」 財政難で廃止決定「お疲れ様」と「復活」への想い交錯 - zakzak(産経デジタル、2013年3月19日付、同年4月19日閲覧)〕ほか、主に高校生の人材育成を目的とした航海を行うため同船を取得する構想もあったが実現しなかった〔大阪市の廃止帆船「あこがれ」、中小企業経営者取得へ-航海で人材研修に活用 - 日刊工業新聞(2013年2月18日付、同年4月19日閲覧)〕。 売却された「あこがれ」は2014年7月5日から、船名を「みらいへ」に変え、神戸港を母港に体験航海事業を再開している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「あこがれ (船舶)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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