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希釈平板法(きしゃくへいばんほう、)とは、微生物の分離法の一つで、調査対象とする試料を無菌の希釈液に合わせて懸濁液を作り、これを適当な割合で希釈し、寒天平板培地に広げて培養するものである。単独細胞由来のコロニーが出来ることから量的計測に利用できる利点があり、そのような目的にも用いられる。微生物の分離培養法の標準的な方法と目されている。 == 具体例 == 例えば青島他編(1983)の土壌菌類の分離法として以下のような方法が解説されている〔青島他編(1983),p.132〕。 *2 mmメッシュのふるいに掛けた土壌30 gを滅菌水270 mLに投下して10分間振盪して懸濁液とする(10倍希釈液)。 *これを10 mL取り、90 mLの滅菌水を加えて振盪する(100倍希釈液)。同様の手法で更に希釈率の高い液も作れる。 *希釈液1 mLを取って滅菌シャーレに入れ、固形化直前の温度にまで冷やした寒天培地を注ぎ入れ、よく混ざり合うように手でシャーレを回す。 *寒天が固まるまで放置し、その後に室温で培養する。 *菌が出現するとその菌糸か胞子を採取し、培養用の培地に移し、純粋培養を試みる。 これは比較的単純な希釈平板法の手順である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「希釈平板法」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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