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平城[ひらじろ]
平城(ひらじろ)は、平地に築かれた城をいう。江戸時代の軍学者により分類された地勢による城郭分類法の一つである。 == 概要 == 戦国時代以前は山城が中心であり、平城はほとんど築かれなかった(地形的に適当な山がない場合は、平地に城を築く場合もあった)。これは、城が軍事的な役割にのみ利用されており、平時は山麓の居館で生活し、有事に城に籠もって戦っていたからである〔『図説戦国武将おもしろ事典』(監修・奈良本辰也、1990年・三笠書房)〕。しかし、戦国時代後期になると、軍事拠点としての役割に加えて、政治的・経済的拠点としての役割も重視されるようになったため、交通や商業の要衝である平地に城を築くようになった〔。 なお、海岸・河川・湖沼に隣接して築城され、その水を防御に利用する城を水城(みずじろ、みずき)〔特に海に隣接するものを海城(うみじろ)と呼ぶ。〕〔〔水城 - 大辞林 第三版(三省堂)〕と分類するが、築城場所が平地(低地)になるものは平城に分類される場合もある〔例えば、赤穂城の公式ウェブサイトでは、同城について「変形輪郭式の海岸平城」と解説している。赤穂城とは - 国史跡赤穂城跡公式Webサイト(赤穂市教育委員会生涯学習課文化財係)〕。ただし、海や川に接する山に築城された場合も水城になるため、全ての水城(海城)が平城となるわけでは無い。 代表的な近世の平城の例では、名古屋城・駿府城・二条城・広島城などがある。平城として見られることがある江戸城や大坂城の分類は平山城とすることがある。また、水城の中でも高松城・今治城・中津城(以上、日本三大水城)・高島城・膳所城などは平城でもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「平城」の詳細全文を読む
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