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平方ヤード : ウィキペディア日本語版
ヤード

ヤード (yard) は、ヤード・ポンド法における長さ単位である。日本では少数の例外を除き、他のヤード・ポンド法単位同様、ヤードの使用は禁止されている(ヤード・ポンド法#歴史#日本)。
ヤードの単位記号は、ISOにおいてもJISにおいても「yd」と定められている〔ISO31-1:1992(翻訳は、JIS Z8202-1:2000 量及び単位-第1部:空間及び時間) 付属書A(参考)フート、ポンド及び秒を基本とする単位及びその他の単位 (なお、「これらの単位は、用いない方がよい。」との記述があることに注意)〕。これを受けて、日本の計量法でも単位記号は「yd」としている〔 計量単位規則別表第六〕。漢字でと書くことがある。日本語では、特に布地の長さについてヤールと呼ぶ場合もある。
現在では、国際単位系メートルを基準として、1 ヤードは正確に 0.9144 m と定義されている。1 ヤードは 3 国際フィート に等しい。1 国際フィートは 12 インチであるので、1 ヤードは 36 インチになる。1 国際マイルは 1760 ヤードである。
ヤード・ポンド法という名前に使われている通り、ヤードはこの単位系における長さの基本単位であり、その他の単位はヤードの分量・倍量単位となっている。しかし、実際にはフィートを元にして組み立てられた単位が多い。ヤード・ポンド法に時間の単位を加えた単位系は、foot, pound, second の頭文字をとって FPS 単位系と呼ばれている。
== 歴史 ==
ヤードはその長さから、古代から使われていた長さの単位であるキュビットの二倍のダブルキュビットが元になっているものと考えられる。しかし、ヤードの起源とされる説は多数ある。
* アングロサクソン人のウェスト回りのサイズがヤードである
* イングランド王ヘンリー1世が、自分の鼻先から親指までの距離をヤードとした
これらはダブルキュービットから派生した各種の単位の起源であり、それらを統一するためにヤードという単位が作られたと考えられ、また、ヤードの標準化の過程であるとも考えられる。ヤードという言葉は、まっすぐな枝または棒が語源であるとされている。
初期のヤードの分量単位はヤードを 2,4,8,16 等分したもので、 half-yard, span, finger, nail と呼ばれた。
イギリスおよび英連邦では、1855年に青銅製の「帝国標準ヤード原器」を作成し、その長さを帝国標準ヤードと定めた。アメリカでは、1893年にメートルを法律上の正規の長さの単位と定め、ヤードはメートルを基準として (3600/3937) m (約 0.914 401 8288 m) と定めた。こうして、イギリスとアメリカで異なるヤードが用いられることとなった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヤード」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Yard 」があります。



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