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年明けうどん(としあけうどん)とは、さぬきうどん振興協議会〔2008年7月14日、さぬきうどん協同組合・香川県製粉製麺協同組合・小豆島手延素麺協同組合を中心に、香川県内の麺業界団体・企業が立ち上げた振興協議会である(「年越しそば」に対抗「年明けうどん」讃岐うどんのお膝元がPRに乗り出す J-CAST 2008年8月17日)。〕が新たな麺食行事の普及を目的〔「年明けうどん」ご案内 全国製麺協同組合連合会 2010年(平成22年)1月8日〕〔として提唱している「年明けに縁起を担いで食べるうどん」、およびそれに関する商業的イベントである〔香川の「正月にうどん」全国的ブーム目指す J-CAST 2009年12月14日 香川の「正月にうどん」全国的ブーム目指す エキサイトニュース 2009年12月14日〕〔年明けうどん:うどん店や製めん業者にアンケート調査 76%が次回参加する / 香川 毎日jp 2009年4月3日・毎日新聞 2009年4月3日 地方版 「年明けうどん」全国普及へのぼりやポスター 四国新聞 2009年4月3日 今年もやります!年明けうどん 全国的な普及定着目指し啓発イベント 香川 iza・産経新聞 2009年12月2日 新年のはじまりは、空海の置き土産とともに 日刊テラフォー 2010年1月3日〕〔讃岐発「年明けうどん」拡大 2年目、全国へ asahi.com(朝日新聞) 2009年12月7日 【四国経済インタビュー】さぬきうどん振興協議会 諏訪輝生さん asahi.com(朝日新聞)四国共通企画 2009年12月16日〕。 年明けうどんは、讃岐うどんをはじめとした日本国内における名産うどんの活性化〔〔報道発表資料:「讃岐うどんネクタイ」が「年明けうどん」のPRに一役! 香川県庁 2009年1月8日〕やうどんの消費拡大〔「年明けうどん」全国へ…香川県発、紅白の彩りで祝う 読売新聞 2009年12月31日〕に貢献すること、食品業界関係で正月における新たな利益・経済効果を生み出すこと〔〔を目的として讃岐うどん業界を中心に2009年正月から展開されている〔〔〔もので、年越し蕎麦(年末)や雑煮(正月)のような〔毎年のように行われる各種調査では「食べる」と回答した人の割合は80〜90%台の結果が出ている(年越しそばを食べた翌日は雑煮をいただく… 西日本新聞 2010年1月3日 朝刊)。〕〔整理番号:03A0584360 和文標題:正月の雑煮の食べ方に関する実態調査(日本調理科学会誌 Vol.36、234-242ページ、2003年8月20日) JDreamII(科学技術文献情報データベース、独立行政法人 科学技術振興機構)〕、日本の正月に伝わる食文化とはもともと異なるものである。 == 概要 == 日本において麺類関係の小麦粉使用量が2000年代は減少傾向(2001年 144万トン〜2008年 128万トン、農林水産省調べ〔)〔但し、小麦消費量の増加は食生活の洋風化に伴って米の消費量の減少が起こる中で、「小麦輸入量の増加を招き、食糧自給率の低下を招いているという負の側面もある」という意見も存在する(山下一仁「人口減少時代の農業と食料」 経済産業研究所 2006年2月3日)。〕であることに危機感を持った『讃岐うどん業界』によって提唱された〔。大晦日の年越し蕎麦〔以外に全国的規模で麺を食する行事・習慣は存在せず〔地域・地方単位では麺食行事が存在する(一例として、香川県で毎年7月2日頃にあたる「半夏生」にうどんを食べる習慣がある)。〕、それ以外の国民的麺食行事・習慣を新たに創り出したいとの考えや、香川県における正月の食文化は「あんもち雑煮」が一部で存在しているが〔あんもち雑煮食べる家庭60% 四国学院大生が調査結果公表 山陽新聞 2009年11月13日〕、讃岐うどんを食べる行事は特に存在しなかったことも要因となり〔「年越しそば」に対抗「年明けうどん」讃岐うどんのお膝元がPRに乗り出す J-CAST 2008年8月17日〕、2008年7月からさぬきうどん振興協議会によって普及活動が開始された〔〔。 2000年代後期において、主に讃岐うどんを中心とした展開が行われているが、水沢うどんなど地方の名物うどんからも2010年から参加の話もあり、地域・地方の名産品にも波及しつつある〔。また、大手コンビニエンスストア・スーパーマーケット・カップ麺(どん兵衛〔太くて長~いうどんで今年も1年幸せに - 「日清のどん兵衛 年明けうどん」 マイコミジャーナル 2010年1月1日〕)などにも使用が広まり、定着に向けた動きを見せている〔「年明けうどん」早くも定着? 商標使用300業者 47NEWS 2009年12月31日〕。 うどんは他の麺と比べ太くて長いことから、古来より長寿を祈る縁起物として食べられてきた慣習に倣い、純白で清楚な年明けうどんを年初に食べることで、その年の人々の幸せを願うという想いが込められている〔年明けうどんとは 年明けうどん公式サイト〕。 2009年2月、同年に年明けうどんを実施した製麺業者など業界関係者に向けて行った調査では「効果が上がった」が49%、「上がらなかった」が37%と、効果ありの方がやや上回っており、その内容としては「よく売れた」「好評だった」などの回答が目立った〔。2010年の同様の調査では、成果について2009年を「大きく上回った」「上回った」との評価が46%に上った。 一方、2009年〜2010年の年末年始におけるインターネット調査では、年明けうどんを「食べようと思わない」という否定的意見が過半数だった。〔「年明けうどん」食べてみたい?(調査期間:2009年12月29日〜2010年1月4日) Yahoo!ニュース 意識調査 ネットリサーチ ライブドア公式 / 「年明けうどん」今後浸透していくと思う?(調査期間:2009年12月31日15時30分-2010年1月7日0時0分) 2009年1月4日閲覧〕。 「年明けうどん」の名称は商標登録が行われており(日本登録第5245603号ほか全2件)〔〔、指定された商品やサービスに使用する際は申請が必要である。〔〔〔「年明けうどん」全国展開目指す/1年の幸せ願う 四国新聞 2008年10月3日〕〔「年明けうどん」が商標登録されました。 年明けうどん公式サイト 2009年7月10日〕。権利者は香川県の地元麺業界3団体〔さぬきうどん協同組合・香川県製粉製麺協同組合・小豆島手延素麺協同組合〕となっている。商標は「年明けうどん」を製造および販売する事業者が申請を行えば自由に無料で使用できる。〔〔詳細は特許電子図書館 にて「年明けうどん」の検索結果を参照。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「年明けうどん」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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