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株式会社幻冬舎(げんとうしゃ)は日本の出版社。 == 概要 == 角川書店の有力編集者であった見城徹が、当時の社長・角川春樹のコカイン密輸事件をきっかけに退社し、仲間5人と1993年11月12日に設立した。社名は五木寛之の命名による(五木が提示した3案から見城が選んだ)〔塩澤実信『出版社大全』、838頁。〕。幻冬舎のマークに描かれている「槍を高くかざした人間」のモデルは見城本人で、自らポーズをとって描かせたものである。 1994年3月25日、初の単行本6点を出版。創業したばかりの出版社であるにも関わらず、五木寛之、北方謙三、篠山紀信、村上龍、山田詠美、吉本ばなな、という人気作家揃いの内容であった〔塩澤実信『出版社大全』、840頁。〕。 1997年4月10日、幻冬舎文庫を一挙62冊同時刊行、センセーショナルに創刊した。 事業は書籍・文庫が主体であるが、月刊誌・季刊誌も発売している。系列子会社発行・幻冬舎発売の出版物も数多い。 過去に、アウトロー作品を対象とした「幻冬舎アウトロー大賞」を開催していた。(現在は中止) 2008年5月TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」との共同プロジェクトによりあらすじと第一話のみ応募する10代限定の文学新人賞「蒼き賞」を行う。 2009年3月吉本興業との共同プロジェクトにより「幻冬舎よしもと文庫」が創刊。吉本所属の芸人が、さまざまな出版社から出してきた小説やエッセーの文庫化にあたり、幻冬舎が新レーベルを立ち上げて一本化することで合意した。 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目に本社がある。2007年に本社ビルの正面に当る敷地に新館ビルを建設。 2010年10月29日にMBO(マネジメント・バイアウト)の実施を発表した。しかし、投資ファンドのイザベルリミテッドが市場で買い進め、同年12月6日に筆頭株主になったことが、関東財務局に提出された大量保有報告書及び変更報告書により判明した。公開買い付け(TOB)を行っているTKホールディングスは、イザベルリミテッドに対抗して、同年12月13日にTOBの買付け価格を220,000円から248,300円に変更し、同時に買付予定数の下限を18,300株から13,725株に変更し、買付期間も9営業日延長し2010年12月28日までとすることを発表した〔株式会社TKホールディングスによる買付条件等の変更後の当社普通株式等に対する公開買付けへの賛同及び応募の推奨に関するお知らせ (幻冬舎 2010年12月13日プレスリリース)〕〔TKホールディングスは、2010年12月29日の公式発表で、多くの既存株主からのTOB応募がありTOBは成功したことを発表した。しかし、株主総会で重要案件を否決可能な議決権ベースで3分の1以上の株式を取得しているイザベルリミテッドがTOB参加に拒否しているため、MBOの成立は不透明な状況が依然として続いている。〕。その後、MBOは成立。上場廃止となった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「幻冬舎」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Gentosha 」があります。 スポンサード リンク
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