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幻想絵画(げんそうかいが)とは、幻想芸術のジャンルである。「幻想芸術」は英語のファンタスティックアートに対応する日本語であるが、通常それは絵画を中心的に意味するため、慣習上、幻想絵画という呼称がある部分の日本美術界や美術愛好家の間に定着してきた。厳密には絵画以外に幻想彫刻や幻想工芸、幻想建築といったものを幻想芸術のジャンルとして想定することもできるが、実際はそれらは絵画と比較して一般的な呼称になっていない。 ==幻想という言葉の定義== 国語辞書によって知ることができる日本語の幻想の意味は、以下の二つである。 #現実にないことをあるように感ずる想念。 #とりとめもない想像。 対して、英語のファンタスティック=Fantasticの意味は、 #極めて良いこと。魅力的で楽しいこと。 #誰かが何か良いことに関して話す口語。 #途方も無く大きいこと。 #不可能そうにみえる計画や提案など。 #(名詞に限った場合)想像上の生き物や場所、極めて奇妙で魔術的なこと、あるいはそういったことに関する物語。 このように英語では通常、肯定的なものや壮大なものに対して、ファンタスティックという言葉を使うのに対して、日本語においては「幻想を抱く。」「幻想に過ぎない。」というように現実が認識されていない否定的な状況で使われることが多い。しかし美しく好ましい、あるいは壮大な事柄については、「幻想的」と表現される。つまり誰かが現実に眼にしている状況があたかも現実ではないかのような場合「なんと幻想的だ」というような言い方をするのである。しかし「なんという幻想だ。」と言えば、それはやはり現実ではないイリュージョンという意味合いを持つ。 このような言葉の用法にもかかわらず、「幻想芸術」がファンタスティックアートの翻訳である以上、ここでの「幻想」とは英語における意味と同様のものを示唆していることを留意する必要がある。補足すると、日本人がよく使うファンタジック=Fantasyicという言葉は英語には存在していない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「幻想絵画」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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