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幽斎本源氏物語 : ウィキペディア日本語版
幽斎本源氏物語[ゆうさいぼんげんじものがたり]

幽斎本源氏物語(ゆうさいぼんげんじものがたり)とは、源氏物語の写本のこと。細川幽斎の筆によるものであることからこのように呼ばれる。現在は旧熊本藩主家細川氏伝来の美術品、歴史資料、歴代当主の収集品などを収蔵し、展示、研究を行っている永青文庫にあることから「永青文庫本(源氏物語)」とも呼ばれる。
== 細川幽斎と源氏物語 ==
細川幽斎は、足利家織田家豊臣家徳川家に仕えた戦国時代から安土桃山時代にかけての武将であるが、文人としても優れた業績を残しており、古今伝授を受けるなど当代一流の文人としても知られていた。源氏物語に関しても、源氏物語の本文全文を含まない注釈書としては最も大部なものである「岷江入楚」の成立に深く関わっており、同書は中院通勝が不興を買って丹後に出奔した際、幽斎に出会い、同人の要請を受けて記したものであり、岷江入楚という書名も幽斎の命名であるとされている〔「岷江入楚」伊井春樹編『源氏物語 注釈書・享受史事典』東京堂出版、2001年(平成13年)9月15日、pp. 459-462。 ISBN 4-490-10591-6 〕。また幽斎の源氏物語研究のために幽斎の依頼によって書写された当時の数多くの注釈書が現在も永青文庫に残されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「幽斎本源氏物語」の詳細全文を読む



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