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幾何学賞(きかがくしよう)は、日本数学会幾何学分科会が授与している賞。1987年に創設された。 広い意味での幾何学(微分幾何、トポロジー、代数幾何など)において目覚しい業績をあげた人物、または長年にわたり幾何学に貢献した人物に贈られる。毎年2件以内。共同研究も受賞業績に含まれる。 == 受賞者の一覧 == *1987年 :河内明夫:結び目理論及び低次元多様体論における研究業績 :小林昭七:微分幾何学の広い分野にわたる数多くの重要な研究業績、及び幾多の著書により後進へのよき指針を与えたこと *1988年 :藤本坦孝:極小曲面のガウス写像の除外値に関する永年の予想の完全な解決 *1989年 :深谷賢治:リーマン多様体の崩壊理論とその応用に関する業績 :武藤義夫:半世紀を越える幾何学研究において先駆的な成果を数々挙げ現在もなお活発に研究を続けていること *1990年 :二木昭人:ケーラー・アインシュタイン計量の存在に関する二木不変量の発見 *1991年 :竹内勝:多年にわたる対称空間に関する一連の研究業績 :坪井俊: 級葉層構造に関する独創的な研究業績 *1992年 :小磯憲史:アインシュタイン計量の変形理論に関する研究業績 :藤木明:ケーラー多様体のモジュライ空間に関する研究業績 *1993年 :吉田朋好:低次元多様体と大域解析学に関する研究業績 *1994年 :小林亮一:開代数多様体上のアインシュタイン・ケーラー計量に関する研究業績 :長野正:対称空間論の幾何学的構築をはじめとする微分幾何学の広い分野にわたる多くの研究業績 *1995年 :梅原雅顕・山田光太郎:3次元双曲型空間内の平均曲率1の曲面の幾何に関する一連の研究 *1996年 :大森英樹:無限次元リー群論の構築に関わる一連の業績 *1997年 :中島啓:代数曲面のヒルベルトスキームによるハイゼンベルグ代数の表現の構成 :板東重稔:解析的手法による複素微分幾何学における研究業績 *1998年 :大槻知忠:3次元多様体の有限型不変量に関する研究業績 :金井雅彦:離散群作用の剛性に関する研究業績 *1999年 :小野薫:シンプレクティック幾何学における一連の研究、特にアーノルド予想の解決 :山口孝男:リーマン多様体の収束・崩壊現象に関する一連の研究 *2000年 :大沢健夫: 評価とその幾何学への応用 :小島定吉:3次元双曲幾何学に関する一連の研究業績 *2001年 :宮岡礼子:デュパン超曲面および極小曲面に関する研究業績 *2002年 :清原一吉:可積分測地流の大域的研究と 計量の具体的構成 :辻元:複素代数幾何学における特異エルミート計量の構成と応用 *2003年 :平地健吾:強擬凸領域のベルグマン核の不変式論に関する研究業績 :松元重則:力学系理論と葉層構造論の接点における数々の研究業績 *2004年 :鎌田聖一:2次元ブレイドおよび4次元結び目理論の基礎の構築 :納谷信:実および複素双曲空間の理想境界における不変計量の構成 *2005年 :後藤竜司:特殊ホロノミーをもつ幾何に対する統一的理論の構成 :藤原耕二:幾何学的群論に関する研究業績 *2006年 :塩谷隆:アレクサンドロフ空間に関する一連の研究業績 :満渕俊樹:多様体モデュライに対する小林・ヒッチン対応の汎関数的手法による研究 *2007年 :森田茂之:写像類群を巡る一連の位相幾何学的研究 :吉川謙一:解析的トーションとモジュラス空間上の保型形式に関する研究 *2008年 :葉廣和夫:クラスパーに沿った絡み目と3次元多様体の手術の研究 *2009年 :木田良才:写像類群の測度同値剛性定理の証明 :本田公:接触トポロジーの研究 *2010年 :芥川和雄:山辺不変量の研究 :本多宣博:自己双対多様体のツイスター空間の研究 *2011年 :太田慎一:の幾何解析 :齋藤恭司:周期積分の理論の現代化の実現 *2012年 :大鹿健一:Bers-Sullivan-Thurstonの稠密性予想の解決 :戸田幸伸:導来圏の安定性条件と Donaldson-Thomas 不変量の研究 *2013年 :河野俊丈:幾何学的量子表現に関する一連の研究 :山ノ井克俊:Gol'dberg-Mues予想の解決 *2014年 :倉西正武:カルタン-倉西理論,CR幾何,倉西族等に代表される単なる幾何学の枠組みを超えた多年にわたる輝かしい研究業績 *2015年 :入谷寛:量子コホモロジーの研究 :佐伯修:安定写像と多様体のトポロジーの研究 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「幾何学賞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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