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広場 : ウィキペディア日本語版
広場[ひろば]

広場(ひろば)は、都市において主として多くの人が集まるために設けられた、広く平らな場所・歩行者空間のことである。
== 広場の概要 ==
人、もの、情報等の活動蓄積がみられ公共に開かれている場所を指し、元来は都市の中にある教会前広場、駅前広場等の物理的な空間と認識されていたが、近年はネットワークにも仮想広場が存在し、ここで情報集積、交換、商品売買等が行われる。
ヨーロッパにおいては、アゴラなどのように古代ギリシアの時代から都市に計画的に配置された広場があった。歴史的に都市住居が密集化しているため、教会宮殿市場などの前に一定の空地を確保し、政治的に重要な儀式を行ったり、コミュニティの中心機能を持たせた事例が見られ、現在でも祭事のほか、民間の各種イベントにも使われている。図と地という心理学の図像学で使われた概念の中でグラウンドという言葉がベースを形作るもの、これに対して図形性のあるものを指すフィギュアという言葉が均質化したものと際だつ特徴を備えて突出しているもの、を指していう建築用語としてあるがグラウンドは、地面や基本的にある地形や大地という意味である都市におけるグラウンドを考えてみると、パリの街並みは基本的に同じ高さの建物が続いていて、突出した建築物は少なく建物が街並みを埋め尽くし、それだけで存在を主張していない。『ノリの図』は18世紀ローマの街の建物を黒く塗って、広場や道路を白く抜いただけのもので、図形を持っている方が広場で、切り取られる方が建物であるというヨーロッパの街並みの発想をあらわしている。
『ノリの図』の建築物と空間を逆転させると日本の街になり、日本では単体の建築物を塀で囲み塀の中はプライベートな空間であるがローマでは都市全体がで、街を城壁で囲んでいてあまり緑を植えず城壁のなかになるべく密集させて建物を建てようとするかわり、街には広場を持ち、郊外に広々としたヴィラを持つ。日本の街の方が緑は多く植えられていく。
日本ではヨーロッパ的な意味の象徴的な広場はあまり見られない。その数少ない例の一つが、札幌大通公園である。常時厳重な警備下にある皇居前広場は、市民が自由に使える雰囲気では無い。
国土交通省の「都市計画運用指針」では公園、緑地等とともに公共空地として、次のとおりに扱っている。
広場

広場とは、主として歩行者等の休息、鑑賞、交流等の用に供することを目的とする公共空地である。

①規模

広場は、広場を設置する目的、利用者の行動、周辺の土地利用等を勘案し、適切な規模とすることが望ましい。

② 配置

広場は、次の項目の一に該当するような場所に配置することが望ましい。

ア 周辺の建築物の用途が、おおむね商業施設、業務施設、文教厚生施設、官公庁施設である地区

イ 観光資源等が存在し、多数人が集中する地区

ウ 交通の結節点あるいは多数人が利用する都市施設の近傍又は歩行者の多い道路の沿道

エ 都市の象徴又は記念の目的に供する場所あるいは都市景観の向上に著しい効果が認められる場所


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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