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広島県鯉城高等学校 : ウィキペディア日本語版
広島県立広島国泰寺高等学校[ひろしまけんりつ ひろしまこくたいじこうとうがっこう]

広島県立広島国泰寺高等学校(ひろしまけんりつ ひろしまこくたいじこうとうがっこう, Hiroshima Prefectural Hiroshima Kokutaiji High School)は、広島県広島市中区国泰寺町一丁目に所在する県立高等学校
== 概要 ==
;歴史
:1897年明治30年)創立の「広島県立第一中学校」(旧制中学校)を前身とする。2012年平成24年)に創立135周年を迎えた。
;設置課程・学科
:
*全日制課程 普通科(普通コース・理数コース)- 学年制
:
*定時制課程 普通科 - 単位制
;校訓
*質実剛健
*礼節気品
*自治協同〔広島県立広島国泰寺高等学校ウェブサイト内の平成24年度学校案内 (PDF)によると「自治協同」が校訓として記されている。〕
::旧制中学時代に既に定められていた三訓をそのまま継承している。戦後永く「質実剛健」「礼節気品」のニ訓とされていたが、21世紀(2005年以降。2005年度学校経営計画には「質実剛健」および「礼節気品」の文字は見ることができるが「自治協同」の文字は見ることができない。)になって「自治協同」が明文復活された。(戦後は後述、校章の鷹羽の持つ「責任」の意味のひとつとして永く留められていた。)なお、戦後なぜ「自治協同」の明文が削除されたのかについては定かではないが、戦前からある学生寮の寮訓でもあること、戦後のGHQによる指導(共産主義的思想の排除)といった政治的事由があったようである〔「鯉城」第2-26号 鯉城同窓会。〕。
;校章
:の葉三枚との羽2枚を組み合わせて図案化したもの。原子爆弾投下前、近くにあった国泰寺(戦後移転)の大楠を象徴化したものである「楠の葉」と、国泰寺浅野氏菩提寺であるところから浅野氏の家紋である「鷹の羽」で構成されている。また、楠は香気高く、永遠に変わらぬその操守、気品を、鷹は剛健・質実・責任を象徴している。鷹のイメージが教育目標の「質実剛健」になり、楠のイメージが「礼節気品」になった〔「広島市内六校」は国泰寺高校の楠と同様に各校ともシンボルツリー(校樹)を制定しており、舟入高校以外の5校の校章は、いずれも自校のシンボルツリーの葉を図案化したものであるという共通点がある。これは戦後、広島旧市内新制県立高校3校発足時、原子爆弾の惨禍にも耐えた樹、生命力旺盛、強靭な樹のイメージを入れる、すなわちシンボルツリーを制定するという申し合わせに始まる。(観音高校(旧制第二中学校)には戦前よりシンボルツリー、ポプラがあった。)また基町高校舟入高校以外の県立4校の校章は、一般的な高校の校章によく見られる中央に「高」の文字を配したデザインをあえて取っていない点も共通している。これは広島の場合、戦後の学制改革において旧広島市内にあった県立中学校2校、県立高等女学校1校がそれぞれ今の県立3高等学校(国泰寺、観音、皆実)、一方で「広島高等学校」「広島高等工業学校」などが広島大学、「県立広島工業学校」が「県立広島工業高等学校」などになり、当時、校章に「高」の文字を入れると「非常に紛らわしくなる」と広島県が判断、指示したことによる。昭和52年に新設された広島井口高等学校もこれを踏襲する(無論、もうこの時点ではそのような制限、指示はなくなっていたのではあるが。)格好で「高」の文字を校章デザインに取り入れなかったため、6校のうち県立4校の校章について「高」がない。(「鯉城」第4-58号 鯉城同窓会。)〕。
;校歌
:旧制中学時代の軍国主義色濃厚な校歌を廃止、1950年昭和25年)に制定。歌詞は全日制・定時制の両生徒と職員に募集され、当時定時制に在学していた堀田晃の作品が採用され、音楽教諭の白井威彦が曲をつけた。歌詞は3番まであり、校名は登場しない。
:なお同校では旧制中学時代より「鯉城の夕」(児玉琢四朗 作詞)がいわゆる「第二の校歌」として継承されているが〔「鯉城」第63号 鯉城同窓会 平成22年12月15日。〕、こちらにも校名は登場しない〔「鯉城の夕」は国泰寺高校の応援歌であるため、校名が登場しないことについてさほどの不思議はないが、校歌に校名が登場しないのには校歌制定当時の複雑な事情がある。校歌が制定される前年、校名が「広島県広島国泰寺高等学校」(「県立」が入ったのは昭和43年である。)の名称に決まったが、この校名決定が大変であったことからである。当時広島県では、商業、工業科などを除く新制県立高等学校の名称には、主たる学校の敷地所在場所の地名、旧広島市内の場合には町名を入れることとしたため、国泰寺高校の名称がなかなか決まらない事態に陥った。すなわち当時の雑魚場町内に国泰寺高校敷地のほとんどがあり、「広島県雑魚場高等学校」としなければならなかったのであるが、雑魚場町は復興計画により近々に消滅の方向(実際には昭和40年4月1日に消滅。)、また「雑魚場高校」では、縮めて「ザコ高校」と世間から言われかねないと反対の声が上がり、再度図面と実地を精査したところ、国泰寺高校のごく一部の敷地が国泰寺町内に「はみ出して」いることが判明、これでようやく「国泰寺」に決まったいきさつがあった。このことから将来的にも町名変更の影響を受けない(当時は町名が変わればそれに合わせて校名も変えるものとされていた、また国泰寺高校所在地は当時、大きく再開発される可能性があり、移転もあり得ると考えられていた。)ように配慮した、すなわち校名を入れない作詞とされた。同様の配慮は観音高校でもされている。校歌の制定が後(昭和36年)になった皆実高等学校では、将来的にまず移転も町名変更もないだろうと考えられ、「皆実の庭」と校名が含まれている。(「鯉城」第2-21号 鯉城同窓会。)〕。
;校風
:スクールカラーは紫である。昔から「一中魂」と呼ばれる、いわゆる硬派、一方で自治協同の自由闊達な校風として地元で知られてきたが、特に平成に入ってから、侵略、暴力的なイメージ、内容を持つ「一中魂」は嫌われ、継承されてきた多くの応援歌などとともに衰退した。上述「鯉城の夕」についても応援団の消滅とともに一時、全く歌われないものになっていた。しかし近年、卒業生教員らによって、侵略、暴力的な内容部分を排した「一中魂」が復活、「鯉城の夕」も再び学校公式行事の場で歌われるようになっている〔「鯉城」第51-63号 鯉城同窓会。〕。今日、学校の公式発表でも「旧制広島一中以来の人間教育の伝統を受け継ぎ、社会の至宝となるべき有為の人材を育成する。」をミッションとし、文武両道の校風のもと、名門校復活の学校改革に積極的に取り組むとしている〔「校長挨拶」広島国泰寺高校 WebSite 平成24年12月20日閲覧。〕。
;施設・設備
:;校舎
::300号棟(5階建て)と400号棟(4階建て)の二つの校舎があるが、どちらも古びている。2006年(平成18年)から400号棟のリフレッシュ工事が行われ、2007年(平成19年)3月に完了した。両方の校舎をつなぐ渡り廊下は正門側と裏門側の両方にあるが、正門側は1階~3階、裏門側にいたっては1階と2階だけにしかない。
::また400号棟の廊下と渡り廊下にはの上半分およびがなく、ほぼ外になっているためには直接廊下に降る。エアコンはほぼすべての教室に設置してある(生徒指導室にはない)。
:;体育館
::体育館のある建物は2階建てになっており、1階には剣道場・柔道場・倉庫などがある。体育館の広さは一般的な大きさである。この体育館は授業や部活動以外の様々な行事などにも使われる。授業などで広島県立西高等学校の体育館を借用する場合もある。
;同窓会
:新制高等学校発足時の校名にちなみ「鯉城同窓会」(りじょう)と称している。地元広島の同窓会のみならず、東京などにも分会があり、その活動は盛んである。同窓会幹事(当番幹事)は卒業時、各学級ごとに数名決められ、23年後にクラスメートに連絡、有志を募り1年間、総会などの同窓会活動を担当する。これはちょうど男性のいわゆる「厄年」にあたるように設定されており、いわゆる「厄祓い」「げんかつぎ」とされている〔「鯉城」第6-11号 鯉城同窓会。〕。
;姉妹校
* アメリカ合衆国ハワイ州立モアナルアハイスクール (英称:Moanalua High School
* イギリスタスカーミルワード校 (英称:Tasker Milward V.C. School)
* アメリカ合衆国 カラマズー地域理科・数学センター (英称:Kalamazoo Area Mathematics and Science Center)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「広島県立広島国泰寺高等学校」の詳細全文を読む



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