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広島電鉄1040形電車 : ウィキペディア日本語版
広島瓦斯電軌1040形電車[ひろしまがすでんき1040がたでんしゃ]

広島瓦斯電軌1040形電車(ひろしまがすでんき1040がたでんしゃ)は、広島瓦斯電軌(後の広島電鉄)が1941年昭和16年)に導入した宮島線(鉄道線)用の電車である。
落成当初は一般的な2軸ボギー車であったが、後年2車体連接車に改造され、終始宮島線において運用された。
== 概要 ==
1938年(昭和13年)11月11日に発生した千田町車庫(現・千田車庫)火災において〔『広電が走る街 今昔』 pp.154 - 155〕、広島瓦斯電軌が保有する多数の車両が被災したが、その中には検査のため入場していた宮島線所属のC形2およびD形8の2両が含まれていた〔〔『広島電鉄開業100年・創立70年史』66ページ〕。2両とも車体を全焼し、修復不可能な状態であったことから、同2両の台枠および主要機器を流用し車体を新製する形で復旧することとなった〔「広島電鉄宮島線」(1965) p.80〕〔鉄道ピクトリアル『アーカイブスセレクション21 私鉄車両めぐり山陽・山陰』p.65〕。こうして1941年(昭和16年)1月に導入された車両が1040形1040・1041である〔『広島の路面電車65年』 p.187〕〔『広島電鉄開業100年・創立70年史』67ページ〕。
車体の新製は自社工場において行われ、同時期に市内線(軌道線)用車両として新製された400形電車および450形電車に範を取った〔〔、鋼板屋根・張り上げ屋根構造の構体と流線形の前面形状を特徴とした〔〔。主要機器は前述の通り種車となったC形2およびD形8のものを流用したため、復旧以前と変化はない〔〔。
戦後に1040を1042と改番したのち、宮島線の輸送力増強を目的として、1957年(昭和32年)に1040形2両を2車体連接構造の固定編成へ改造した〔『私鉄の車両3 広島電鉄』 p.103〕。連接車の導入は広島電鉄初のことであった。改造後も車両番号(以下「車番」)に変化はなく、編成単位ではなく車体単位で車番が割り振られ〔『広島の路面電車65年』 pp.180 - 181〕、この車番付与基準は後に導入された新製連接車である2500形電車にも踏襲された〔『私鉄の車両3 広島電鉄』 pp.20 - 21〕。
連接車への改造後は収容力の大きさを生かして主に朝夕の多客時間帯に運用され、1980年(昭和55年)まで在籍した〔『私鉄の車両3 広島電鉄』 p.160〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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