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広島電鉄2000形電車 : ウィキペディア日本語版
広島電鉄2000形電車[ひろしまでんてつ2000がたでんしゃ]

広島電鉄2000形電車(ひろしまでんてつ2000がたでんしゃ)は、1960年広島電鉄に新製配置、在籍中の路面電車車両である。
== 概要 ==
1960年から1963年までに宮島線と市内線の直通車両として9両が製作された。
誕生当初は単行で運用され、直通灯もなく外装色も市内線と同じ色だったので、前回作られた850形と比較して、モーター出力の強化、前照灯が埋め込み式1灯から外付け1灯に変更された、車掌台の窓が横引き式に変更及び表示幕が追加された程度で、外観の違いは少なかった。
1次型の2001-2003と2次型の2004-2009の違いは、1次型はナニワ工機製のため床敷物がビニールとなっており、2次型は自社工場製のため床敷物が木製と仕様が異なっていた。
550形から続いていた、電光式のアクリル看板も1両につき4つ付けられた。運用末期頃には、側面の電照式広告はほとんど入っておらず、一部を除いて白いアクリル板が取り付けられていた。また広告が入っていた場合でも、照明を点灯することはなくなっていた。
1962年に直通運用が始まった時に、外装色をオリエントピーチという淡いピンク色の地にライトベネチアンレッドの帯が入った直通色に変更、1967年に直通表示灯を追加した。
輸送力強化のため1974年に、2002-2009は2両編成化され永久連結化を行った。連結部分は危険防止のための扉が付けられ、安全のために扉は施錠することができた(その場合、貫通路上の「通行禁止」のランプが点灯する)。その時に1両余る形となって改造されなかった2001はしばらく単行で使われたが、その後事業用車になり、さらに台車に亀裂が見つかったことで長期にわたり休車状態になった。そして2003年に除籍・解体された。
連結改造された2002-2009は、1981年から1984年にかけて三菱電機の直流交流変換駆動方式(三菱MDA方式)CU77A集中型(21,000kcal/h×1)で冷房改造され、1985年に前照灯移動と方向幕の大型化で市内線車両と表情が変わっていった。
連結化改造された車両は2000年代まで全車残っていたが、PASPY導入の際、当形式のみICカードリーダーの取り付けがされず、2009年10月17日以降の営業運用は不可能になり、広島電鉄ホームページのPASPY導入の広報と同時に当形式の営業運行休止が記載された〔ICカード「PASPY」ご利用エリア拡大について(2009.10.1 掲載) の中に、営業運転休止に関する記述がある。〕。
最初から宮島線への直通を前提として作られたため、3100形ともどもつりかけ駆動の路面電車としては珍しい電気制動を常用する仕組みとなっており、制動時に独特の音を発していた。広電の自社工場の製造ということで、2004-2005の1編成のみ荒手車庫に留置されている。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「広島電鉄2000形電車」の詳細全文を読む



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