翻訳と辞書
Words near each other
・ 広島電鉄6号線
・ 広島電鉄700形電車
・ 広島電鉄700形電車 (2代)
・ 広島電鉄700形電車 (初代)
・ 広島電鉄70形電車
・ 広島電鉄750形電車
・ 広島電鉄800形電車
・ 広島電鉄800形電車 (2代)
・ 広島電鉄800形電車 (初代)
・ 広島電鉄850形電車
広島電鉄900形電車
・ 広島電鉄バス
・ 広島電鉄仁保営業課
・ 広島電鉄宇品線
・ 広島電鉄宮島線
・ 広島電鉄家政女学校
・ 広島電鉄市内線
・ 広島電鉄本線
・ 広島電鉄横川線
・ 広島電鉄比治山線


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

広島電鉄900形電車 : ウィキペディア日本語版
広島電鉄900形電車[ひろしまでんてつ900がたでんしゃ]

広島電鉄900形電車(ひろしまでんてつ900がたでんしゃ)は、広島電鉄が市内線(軌道線)において運用する目的で、大阪市交通局大阪市電)より中古車両を譲り受け、1969年昭和44年)に導入した電車路面電車車両)である。
== 概要 ==
広島電鉄においては、従来市内線に在籍した小型の4輪単車を代替する目的で、大阪市電の路線縮小に伴って余剰となった2軸ボギー車各形式を大阪市交通局より1965年(昭和40年)から1969年(昭和44年)にかけて4次にわたって計40両譲り受け、導入した〔「各地に散った元大阪市電譚」(2007) pp.118 - 120〕。900形(以下「本形式」)はその最終年次に相当する第4次増備車として、大阪市電2601形電車を14両譲り受け、1969年(昭和44年)10月から同年12月にかけて導入したものである〔。

本形式以前に750形電車として導入された元大阪市電の車両各形式(1601形1651形1801形電車)は、いずれも車体長が13mを超す大型車であったのに対し〔〔『大阪市電が走った街 今昔』 pp.74 - 75〕、本形式の前身である大阪市電2601形は車体長12m未満の、大阪市交通局内において「中型車」と呼称されるグループに属する車両であった点が異なる〔。
大阪市電2601形は、従来大阪市電に在籍した木造2軸ボギー車などの主要機器を流用し〔『大阪市電が走った街 今昔』 p.162〕、「無音電車」「和製PCCカー」などと呼称された高性能車両3001形電車や、同形式の試作車として先行導入された3000形電車と同一の車体を新製した車両で〔、安価な製作費で旅客サービス向上を図る目的で1955年(昭和30年)から1961年(昭和36年)にかけて大阪車輌工業において計114両が製造された〔。このうち、広島電鉄へ譲渡された2601形2626 - 2639は後年ワンマン運転対応改造を施工しており、当時ワンマン運転の導入を計画していた広島電鉄へワンマン仕様車全車が譲渡されることとなった〔「私鉄車両めぐり(142) 広島電鉄」(1990) p.47〕。
広島電鉄においては1969年(昭和44年)10月17日付〔『私鉄の車両3 広島電鉄』 pp.154 - 155〕で901 - 904・906 - 914の13両が、約一週間後の同年10月25日付〔で905が竣功し、全車が出揃った。905 - 914の10両は一旦車掌乗務(ツーマン)仕様に改造し導入されたが〔『私鉄の車両3 広島電鉄』 pp.56 - 57〕、901 - 904の4両についてはそのような改造を行うことなく、広島電鉄初のワンマン仕様車として落成し、同年12月より白島線において運用を開始した〔。また、本形式は導入に際して車体塗装の変更は行われず、概ね大阪市交通局在籍当時の原形を保ったまま導入された〔。このことは広島電鉄が他事業者より譲り受けた車両を譲渡元事業者に在籍した当時の塗装のまま導入する契機となり〔、また広島電鉄が愛好家から「動く交通博物館〔「広島の電車を語る」(1990) pp.23 - 24〕」「路面電車の博物館〔「シリーズ 路面電車を訪ねて20 広島電鉄 Part2」(1989) p.110〕」などの異名で呼称される契機ともなった。
当初ツーマン仕様で竣功した905 - 914についても後にワンマン対応に仕様を復帰し、後年、過半数の車両を対象に冷房改造が実施された〔『路面電車年鑑 2013』 pp.90 - 98〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「広島電鉄900形電車」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.