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広東住血線虫症[かんとんじゅうけつせんちゅうしょう] 広東住血線虫症(かんとんじゅうけつせんちゅうしょう、英:angiostrongyliasis)とは広東住血線虫(''Angiostrongylus cantonensis'')の幼虫寄生を原因とする人獣共通感染症。 広東住血線虫の終宿主はネズミであり、ネズミから排出された第1期幼虫が中間宿主であるナメクジ類に摂取されると、その体内で第3期幼虫まで発育する。このナメクジ類がネズミに摂取されると第3期幼虫は中枢神経に移動し、第5期幼虫まで発育する。第5期幼虫は肺動脈へと移動して成虫となる。中間宿主が待機宿主に摂取されると第3期幼虫のまま寄生する。 ヒトでは中間宿主や待機宿主に汚染された食品の摂取により寄生が成立する。ヒトの体内に侵入した第3期幼虫の多くは中枢神経へと移動し、出血、肉芽腫形成、好酸球性脳脊髄膜炎などを引き起こす。サイアベンタゾールやメベンタゾールなどが治療に使用される。第3期幼虫が中枢神経へ移動する理由としては、免疫システムからの回避、成長に必要な脳由来酵素の獲得、槍型吸虫やロイコクロリディウムのような宿主のコントロールといった仮説が挙げられる。 == 参考文献 ==
*高島郁夫、熊谷進編 『獣公衆衛生学 第3版』 文永堂出版 2004年 ISBN 4830031980
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「広東住血線虫症」の詳細全文を読む
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