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吉四六[きっちょむ]
吉四六(きっちょむ)は、大分県中南部で伝承されている民話の主人公。とんち話で知られる。江戸時代初期の豊後国野津院(現在の大分県臼杵市野津地区)の庄屋であった初代廣田吉右衛門(ひろた きちえもん)がモデルとされる〔吉四六さんについて知りたい。 大分県立図書館〕〔大分の先人 吉四六 大分市情報学習センター〕。 == 概要 == 廣田吉右衛門は、名字帯刀を許された地方の庄屋であった。しかしながら、吉四六と吉右衛門のつながりを示す史料はなく、また、廣田吉右衛門の名は7代にわたって代々受け継がれたため、どの代の吉右衛門がモデルであったのかも確かではない。一応は、吉四六話や野津地区にある初代吉右衛門の墓の調査から、吉四六のモデルとなった人物は初代廣田吉右衛門(1628年 - 1715年)であると見做されている〔〔。「きっちょむ」という名は「きちえもん」が豊後弁によって転訛したものである〔きっちょむ話 デジタル大辞泉(コトバンク)〕。また、同郷の頓智者として吉五(吉吾とも)という人物がいるが、彼も吉四六と同一人物とされる場合がある。 吉四六は、一休、彦一と並び著名なとんち者であり、寺村輝夫他、児童文学、国語科教科書などにも題材として採り上げられていたこともあって知名度は高い。弱者や貧しい人に味方をしたことから現在でも人気が高く〔、地元の大分県では、焼酎の銘柄〔吉四六 二階堂酒造〕や吉四六漬〔吉四六漬 JA玖珠九重〕など、その名を冠した商品も多数発売されている。また、九州旅客鉄道(JR九州)大分支社にはかつて「吉四六」の名称を持ったジョイフルトレインがあった(ジョイフルトレイン#過去のジョイフルトレインを参照)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「吉四六」の詳細全文を読む
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