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建国神話[けんこくしんわ] 建国神話(けんこくしんわ)とは、その国を建国したとされる神、あるいは神の血筋を引くとされる指導者が建国事業を行なったとする神話を指す。 世界には多くの建国神話があり、現在の支配者が建国神話と関係があるとされる場合、支配の正統性の根拠とされる〔例として、ニニギの天孫降臨と天皇家の関係があげられる。〕。ただし、建国神話には、自らが支配者にふさわしいとする誇張や脚色また明らかに事実ではない記載も見られ、史実を反映したものとは限らない。また史実を反映したとされるものであっても、史実そのままとは限らない。 == 日本 == 日本の建国神話の形成がいつ頃かをうかがい知る記述として、欽明紀(『日本書紀』)に、百済王が新羅を攻めたが逆に討死してしまい、人質として日本にいた百済王子が帰国する際、蘇我臣が、「かつて百済が高句麗によって滅ぼされそうになった時、百済王が日本の建邦の神(建国神)を祀って、難を逃れたが、その後、祀らなくなったから、新羅に滅ぼされそうになっているのだ」と語り、日本の建国神について説明し、再び祀るよう薦める記述があり、少なくとも6世紀中頃には、建国に関する神話が形成されていたことがわかる内容である〔『欽明紀』16年2月条の雄略天皇(5世紀末)の頃の話に建国神話があったことをうかがわせるくだりがあり、日本では建国の祖神を祀るが、そちらではないのかと尋ねる記述。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「建国神話」の詳細全文を読む
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