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弱測定[じゃくそくてい] 量子力学において弱測定(弱い測定、)とは、量子状態の重ね合わせを壊さずにその状態(可観測量)を測定する観測手段である。1988年にヤキール・アハラノフ、David Z. Albert、Lev Vaidmanらによって提唱された。 弱測定により、ある量子状態についてその始状態と終状態とを特定することで、量子状態の弱値(弱い測定値、)を得ることが出来る。弱値は、負の粒子数、負の確率といった通常の測定ではありえない値もとりうるが、これは通常と逆の物理的性質を持っているものと解釈されている。 == アイデア == 一般的に、量子状態の重ね合わせにある物理系を観測してその状態を測定しようとすると、重ね合わせが壊れてしまう。その壊れの程度は、観測によって得られた情報量の2乗に比例するので、得られる情報量を極限まで減らした測定を行えば、重ね合わせにある量子状態そのものを壊すことなく知ることができる。 一回の測定で得られる情報量も微小であるが、前後の状態を特定したうえで繰り返し測定することで、誤差を減らすことができる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「弱測定」の詳細全文を読む
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