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張り出し窓 : ウィキペディア日本語版
窓[まど]

(まど)とは、
採光、通風、眺望といった目的のために日常は人の出入りに供さない開口部に設置される可動型もしくははめ込
み型の建具〔意匠分類定義カード(L4) 特許庁〕。部屋や廊下などの建物の外壁部分や屋根などに設けられる。近代化された建物ではガラスなどが取り付けられていることが多い。また、ステンドグラスなどの高度な装飾が施されることもある。自動車鉄道車両などの車体、航空機の機体などにも設けられる(なお、自動車の窓についてはパワーウィンドウ三角窓も参照)。
== 機能と構造 ==
窓は採光と通気を主な目的として設けられた壁面に施された開口部である。しかし通路のような人が通れる形状ではなく、開口部は腰より高い位置に設けられる事が多い。通路としての開口部には、という構造が設けられるが、通路ではない壁の穴は、建具の有無にかかわらず窓と呼ばれうる。しかし近代化され高度化した多くの建築では、窓にこれを開閉しうる建具を設置する様式が主流である。
照明の乏しかった時代には自然光を取り入れるために非常に重要な装置であった。また外気を取り入れ内部の空気を排出するための通気口としても重要である。用途にもよって様々な窓が存在し、特定の目的に特化した窓や装飾された窓、所定の機能を追加された窓など様々な様式が存在する。
窓は建物内部から見ると外部に向かって穿たれた開口部である。ただし窓を塞ぐものが無い構造だと、開口部を通して外部から望まないものまでもが屋内に侵入してしまう。が降れば雨水が、春先や夏場には昆虫を含む動物などが、秋には落ち葉が、冬には寒風が吹き込んだりするし、あるいは泥棒のような望まれない闖入者が入り込む。その対策として窓に蓋をつける様式が一般的で、ガラスなどの透光素材が高価だった時代にはが取り付けられた。
なお窓には、を通して風景を見るという機能がある。例えば茶室では、窓に取り付けられた障子を開け放つことで窓枠に切り取られた風景を室内に与え、その風情を楽しむことが出来る。こういった思想は茶室だけに限らず、多くの庭園を持つ建築様式では、窓から見える庭園の風景に配慮して庭の設計を行う傾向がある。特にこの「窓から見える景色」に特化したものの一つとして、例えば中国蘇州にある古典庭園(→蘇州古典園林)にみられる「漏景」という様式では、庭園内に壁をしつらえ、透かし窓から風景を楽しむというものがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Window 」があります。



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