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当別ダム : ウィキペディア日本語版
当別ダム[とうべつだむ]

当別ダム(とうべつダム)は、北海道石狩郡当別町一級河川石狩川水系当別川に建設されたダムである。
北海道札幌土木現業所が施工した道営ダム国庫の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、北海道が管理する多目的ダムとしては屈指の規模の人造湖が誕生した。当別川・石狩川の治水目的及び札幌市小樽市石狩市当別町の水道水源として建設された。だが、公共事業の在り方を巡って現在も論争が繰り広げられているダムの一つでもある。型式は日本で開発された台形CSGダムを採用、堤高は52.7メートルである。2012年(平成24年)10月に完成した。
==沿革==

当別川には1962年昭和37年)、農林省(現・北海道開発局農業水産部)によって上流の当別町青山奥三番川に、先に青山ダム(35.5メートル。アースダム)が建設されていた。だが、治水に関しては整備が立ち遅れており、洪水による被害を受けていた。また、札幌市や小樽市の人口増加に伴う水需要の増大に対応するため、1980年(昭和55年)北海道によって計画された。
当初型式は重力式コンクリートダムとして計画されていたが、コスト縮減のために台形CSGダムに変更になった。台形CSGダムとは日本で開発されたダム型式で、セメントで固めた砂礫を台形に固めて建設する方式のダムである。一見重力式コンクリートダムに似ているが、骨材の優劣に関係なく材料を使用できるため材料の合理化を図ることが可能となる。このためコストを縮減し経済性に優れ、さらに強度もダム建設で満足できる安全性を保てることから近年注目されている工法である。
当別ダムの他に日本では現在完成している台形CSGダムはないが、北海道ではサンルダム(天塩川水系サンル川。国土交通省北海道開発局旭川開発建設部。計画中)がこの型式である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「当別ダム」の詳細全文を読む



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