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彗星・小惑星遷移天体[すいせい しょうわくせいせんいてんたい]
彗星・小惑星遷移天体(すいせい・しょうわくせいせんいてんたい、Comet-Asteroid Transition Object、CAT天体)は過去に彗星として活動していた天体が、それをほとんど(または完全に)示さなくなり小惑星化した場合の天体の分類名である。枯渇彗星核(こかつすいせいかく)とも呼ばれる。英語では、"Extinct comet"(死彗星)という。 == 概要 == 彗星はオールトの雲由来の天体であると考えられているが、それが木星等の重力によって軌道を変えられ、太陽附近を周回する軌道で長い間安定すると、彗星にある揮発性物質が出尽くして小惑星と区別がつかなくなると考えられている。 新しく発見された小惑星が過去に観測された彗星と同定された場合や、小惑星として知られていた天体が彗星活動の兆候を示した場合などには、その天体は小惑星と周期彗星の両方に登録される。流星群の母天体であることが判明した小惑星もこの分類に含まれるが、彗星としての観測記録や活動の兆候がない場合は周期彗星としては登録されない。 既に確認された彗星・小惑星遷移天体には、ふたご座流星群の母天体であるファエトンやウィルソン・ハリントン彗星等がある。また、地球近傍小惑星やダモクレス族の一部も彗星由来ではないかとの説もある。 最近では、1819年に一度だけ観測されたブランペイン彗星 (P/1819 W1) が2005年になってアポロ型小惑星2003 WY25(周期5.41年)と同定され、さらに2013年に再発見されて正式に番号登録(289P)された。なお、この彗星は1956年に一度だけ観測されたほうおう座流星群の母天体であることが分かっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「彗星・小惑星遷移天体」の詳細全文を読む
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