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彩雲国物語の登場人物 : ウィキペディア日本語版
彩雲国物語の登場人物[さいうんこくものがたりのとうじょうじんぶつ]

彩雲国物語の登場人物(さいうんこくものがたりのとうじょうじんぶつ)では、ライトノベルアニメ漫画彩雲国物語』に登場する人物について説明する。
声優は、アニメ版 / ドラマCD版である。
== 紫州組 ==
; 紅 秀麗(こう しゅうれい)
: 本作の主人公。''紅秀麗を参照''
; 紫 劉輝(し りゅうき)
: 声:関智一 / 幼少:岡村明美
: 彩雲国国王。秀麗より3歳上。先王戩華の第六公子として生まれ、母親や異母兄達に邪険にされて育った為、無意識の内に相手に好かれるよう性格を作っていた。愛情に対して貪欲。異母兄の中で唯一優しかった第二公子・清苑が戻って来ることを望み、兄に王位を受け渡すために昏君のふりをしていた。秀麗に出会って以降本来の能力を発揮し、政務にはげむ。後世、その治世を「最上治」と讃えられる賢君となる。
: 学問は邵可、剣術は宋太傅仕込み。文武両道だが、天然ボケで世間知らずなお子様かつ、寂しがり屋・素直・優しい性格。言動が幼く、自身の政治基盤を固めることに疎く、自身を支える派閥は皆無。
: 秀麗を愛し、妃にと望んでいるが決して無理強いはしない。秀麗以外の妃を娶る意志はなく、縁談から逃げ回っていた。リオウ曰く、離別の相が出ている。誰もが一人の人間としてではなく王として接してくることに強い孤独感を抱いている。
: 本編12巻で、自分の中の「王でありたかった」意思に気付き、本当の王になろうと決意する。その際に、王の義務としての婚姻を遂行するため、十三姫を筆頭女官として後宮に入れる。後に、黎深の吏部尚書解任をきっかけとした紅家をとりまく情勢の急変から、王として「紅家直系長姫」たる秀麗を娶る決断を下す。
: 一度は旺季に禅譲を決意するも、逃亡中に自身のある思いを自覚し、紅州で冬を過ごし、「戦を起こさない」思いの元、旺季との会談に挑み、一騎打ちで彼に勝利し、自決しようとした旺季に莫邪を譲渡することで彼を守った。
: 32歳のとき、妻・秀麗との間に1女をもうけた(娘は70歳くらいまで生きた)。
; 茈 静蘭(し せいらん)
: 声:緑川光
: 紅家の家人。秀麗より10歳上。邵可と薔薇姫に拾われて育てられた。茈 静蘭と名付けたのも2人で(名字は邵可が,名前は薔薇姫)、「茈」には紫の意味があり,「静蘭」は「清苑」と母親の「鈴蘭の君(すずらんのきみ)」から。酒には非常に強い。右羽林軍所属の武官。元は十六衛所属の米蔵門番だったが、秀麗や劉輝ら大切な人を守る権限と力を得るため右羽林軍に入隊。州牧専属武官などを経て、現在は鄭悠舜の専属武官。
: 実は昔流罪になった第二公子・清苑で、劉輝の異母兄。公子の中で一番優秀だった様子。弟想いであり、秀麗以上に劉輝を大切に思っている。このことは楸瑛を奪還すべく藍州に向かった劉輝の留守を守るために、貴陽に留まったのを見た燕青に見抜かれている。茶州州牧専属武官任命の日に、劉輝から国宝級の双剣の片割れ“干將(かんしょう)”(先王から清苑に下賜されたものだったが流罪になった際に手放した)を贈られる。
: 野菜の値切りから山菜取り、大工仕事まで何でもこなす。いつも微笑を浮かべる優しげな青年だが、正体がばれてからは、時々本性を出す。いくつもの修羅場をくぐってきた所為か、時に陰りのある表情を見せる。
: 燕青とは以前殺刃賊を滅ぼした旧知の仲で、彼の前では口調も態度も荒々しい。過去を秀麗に知られることが一番嫌。殺刃賊時代の呼び名は「小旋風」。時には年齢不詳を自称する(5歳サバを読んでいる)。蘇芳に対しても、丁寧口調なまま本性を出す。蘇芳には、以前蘇芳にタケノコを投げつけたことから「タケノコ家人」と呼ばれている。
; 李 絳攸(り こうゆう)
: 声:檜山修之 / 幼少:金田晶代
: 前吏部侍郎にして劉輝の側近。秀麗より6歳上。紅黎深の部下で養い子にして、秀麗の義理の従兄。劉輝・静蘭とも義理の従兄弟である。子供の頃、人身御供にされかけていた(アニメでは路上で籤を売っていた)ところ、黎深に人攫い同然に拾われた。元々の名は、黎深より前の養い親がつけた「コウ(光)」。現在の名付け親は黎深、彼の配慮から李姓を与えられた。「李」は黎深の好きな植物であり、「絳」は紅より深い真紅、「攸」は水の流れる様の意味がある。彼自身には黎深の子である誇りと、紅家に囚われずに望む道を生きて欲しい意味が込められている。黎深に拾われたばかりの頃、百合姫と黎深の仲をとりもとうとした。
: 武術は護身術程度。16歳で国試に状元(一位)及第し、朝廷に入った。生真面目で頑固。公では感情を見せない凄腕の能吏で、「朝廷随一の才人」「次期宰相候補」「鉄壁の理性」と有名だが、実はかなりの短気で感情豊か。劉輝の天然ボケに厳しいツッコミ役。劉輝から藍楸瑛と共に紫の花菖蒲を贈られ、王に最も近い臣下となる。花菖蒲の花言葉は「あなたを信頼します」、紫の花菖蒲にはもう一つの「王の花(秀麗)を守れ」という意味がある。
: 上述の通り、吏部では「鉄壁の理性」の異名を持つ能吏だが、上司が養父の黎深であったことが災いし、「吏部侍郎たる資格なし」として楊修と陸清雅に追い落とされ、さらに瑠花がかけた術で昏睡状態に陥るが、劉輝や養母である百合、秀麗の頑張りで御史大獄前に回復、辛うじて退官は免れ、長期の謹慎処分となった。
: 30歩の距離の場所でも迷うほどの方向音痴(※百合姫の策によるもの)。唯一、府庫だけは何とか自力で辿り着ける。楸瑛曰く「元々狂っている感覚に頼らず、深く道を考えない方が迷わない」。
: 邵可を先人として尊敬、心底敬愛しているが、私生活では全く敵わない。状元及第時の縁談攻勢が原因で女嫌いだが、秀麗とは親しい。秀麗と結婚して次期紅家当主になることを、紅玖琅から望まれている。
; 藍 楸瑛(らん しゅうえい)
: 声:森川智之
: 劉輝の側近だったが、現在は茈静蘭の部下。秀麗より8歳上。藍家出身。藍家の前当主と正妻の間に生まれた直系の男子。藍龍蓮の兄で、藍家三つ子当主達の弟。その他にも異母兄弟・姉妹が多い。絳攸とは国試受験以来の付き合いの親友で、からかっている。絳攸と同じ年に18歳で国試に榜眼(二位)及第するが数年で文官を辞め武官に転向。かつては清苑公子に仕えることを望んでいた。絳攸と共に、劉輝から紫の花菖蒲を贈られる。
: 女性関係が非常に華々しい。後宮から度々朝帰りをし、珠翠からは毛嫌いされている。一方で、何年も本命(玉華)への適わぬ想いを捨てられずにいた。珠翠にちょっかいをかけることがしばしばある。本編12巻にて珠翠への想いを自覚し、玉華への想いを吹っ切る。軽薄と誤解されがちだが、実は真面目で優しく楽観的で、何か考えているようで何も考えていないお坊ちゃま。いつも迅に頼りっきり。蒼遙姫曰く、藍家で一番運が強い。
: 王と藍家との狭間で王に本当に忠誠を誓っているのか悩んでいた。一度は王に花と将軍職を返して藍州に帰った。その後兄たちとの賭けで勝ち自ら藍家を勘当され、劉輝に真の忠誠を誓い貴陽へ戻る。本気の実力は、劉輝以上である。羽林軍の中でも大将軍以外は本気を出さなくとも勝てる。
: 現在は、静蘭の部下の下っ端武官。人使いの荒い静蘭の下で働く自分の行く末に不安を抱いている。王に頼まれ、行方をくらました秀麗を探して縹家に迅とともに赴く(龍蓮に宿った藍仙に飛ばされる)。そして、珠翠を救うべく「時の牢」に入り、蒼遙姫の手助けを得て彼女の元に辿り着き、見事彼女を救う。「骸骨を乞う」では左羽林軍大将軍となっている。
; 紅 邵可(こう しょうか)
: 声:池田秀一
: 秀麗の父。朝廷の文官で、黎深の手回しで秘書省府庫(図書室)に勤めていたが、「黒蝶」にて文官を辞め、貴族派に引きずり出される形で紅家当主に就任。劉輝に恭順の意を示してはいるが、別に劉輝が王である必要はないと主張している。おっとりとした性格で、紅家長子ながら次弟・黎深を紅家当主にたてた際に、妻子と共に貴陽に移り住む。貴陽の邸は邵可が本家を出る際、一族が建てた広すぎるほどの邸だが、妻の急死後、使用人に全ての金品を持ち逃げされ、貧乏になった。
: 幼い劉輝に勉強を教え、静蘭を保護する。非常に不器用で、彼の淹れる「父茶」は娘すらも裸足で逃げ出す苦さである。実は漢方薬満載である。笑顔で父茶を飲めるのは黎深・劉輝・珠翠だけである。
: 実は、先王に仕えた暗殺集団“風の狼”の首領、黒狼(こくろう)の二代目。弟達の命を守るために紅家を出た。先代黒狼の死亡により、黒狼の名を継ぐ。黎深ら一部の人間からは紅家一の切れ者と認められている。幼いころから能力の高さをきれいに隠し、玖琅にも気づかせていない。琵琶は大叔母の紅玉環から習ったのでかなりの腕だが、玉環暗殺を境に断固として弾かなくなった。
: 以前、家庭教師をしていた藍家の三つ子当主たちに非常に慕われ、能力の高さを買われている。楸瑛曰く「邵可が政事に参画すれば藍姓官吏の復帰も早まる」。また、愛娘と国を天秤にかけられるほどの「氷の理性」を持ち、先王に見い出され霄太師に認められたほどの凄腕の政治家だが、非常時のための「切り札」のため、閑職の秘書省・府庫にいた。時折、為政者としての発言をする。静蘭曰く「細君よりは弱いが、酒には強い」。秀麗が生まれる前に拾う形になった珠翠をもう一人の娘と思っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「彩雲国物語の登場人物」の詳細全文を読む



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