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アドベント
アドベント (Advent) は、キリスト教西方教会において、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のことである。日本語では待降節(たいこうせつ)または降臨節(こうりんせつ)、また待誕節(たいたんせつ)という。教派によって名称が異なり、主にカトリックや福音主義教会(ルター派)では待降節、聖公会では降臨節と呼ぶ〔八木谷 (2003) pp.20-23〕。 == 概要 ==
アドベントという単語は「到来」を意味するラテン語Adventus(=アドベントゥス)から来たもので、「キリストの到来」のことである。ギリシア語の「エピファネイア(顕現)」と同義で、キリスト教においては、アドベントは人間世界へのキリストの到来、そして、キリストの再臨(ギリシア語のパルーシアに相当)を表現する語として用いられる〔教会の歴史 2 ◆待降節(アドベント)―その由来・意義・慣習について◆ 〕。 西方教会では〔、教会の1年は待降節から始まる〔。11月30日の「聖アンデレの日」に最も近い日曜日からクリスマスイブまでの約4週間で、最も早い年で11月27日、遅い年でも12月3日に始まる。5世紀後半に、クリスマス前の断食の時期として、聖マルティヌスの日が開始日と定められたが、後にグレゴリウス1世の時代に、4回の主日と定められた。最初のアドベントを待降節第一主日、もしくは降臨節第一主日と呼び、その後、第二、第三、第四と主日が続く〔。 正教会では、アドベントという概念はない〔。正教会では復活大祭および聖神降臨祭が教会暦の節目とされ、アドベントを基準に教会暦を数えることはせず〔13. キリスト教の祭りと行事 1. クリスマス 〕、11月14日からクリスマスイブまでの40日間「使徒聖フィリップ(フィリポ、ピリポ、フィリポス)の斎」が行われる〔八木谷 (2003) p.142〕。正教会の暦は本来ユリウス暦であるが、日本ハリストス正教会ではクリスマスをグレゴリオ暦で行う教会があるため、その場合は、フィリップの斎の期間が短縮される〔正教会(ギリシャ正教:東方正教会)・ニコライ堂についてよくある質問 〕〔八木谷 (2001) p.382〕。
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