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御匣殿別当(みくしげとののべっとう)とは、平安時代中期から院政期においての、後宮における女官の官名。御匣殿の長官。 == 概要 == 御匣殿は、後宮十二司の体制が崩壊した後、10世紀初め頃までに縫殿寮から分離して設立されたもので、内蔵寮で調進する以外の天皇の衣服などの裁縫をする部署。貞観殿の中にあった。 長官の別当は、親しく天皇に接するため高い地位を得るようになり、次第に侍妾の役割を担うようになった。尚侍になる前に任命される例もある。 後には形骸化して摂関の娘が入内の前段階に任命され、院政期から任命自体されなくなった。御匣殿の実務は命婦があたった。 源氏物語においても、朧月夜が尚侍の前にこの役職に任命された。 また、東宮や后・女院の御匣殿に対しても別当が任じられることがあった。内裏における別当が任じられなくなった後も、后や女院の御匣殿別当は長く続き、鎌倉時代末まで存在した。主人である后や女院の近親者が多く、公卿の娘がなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「御匣殿別当」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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