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御薗大根 : ウィキペディア日本語版
御薗大根[みそのだいこん]
御薗大根(みそのだいこん)は、大正時代から現在の三重県伊勢市で栽培が始まった大根の一種。みえ伝統野菜品目の一つ。主に伊勢たくあんの材料用として栽培されている。
== 特徴 ==
宮重大根練馬大根とを交配させてできたと言われる白首大根系の品種である〔農山漁村文化協会 編(2010):479ページ〕。一般的な大根と比べると全体的に白くて長い〔。直径5cm、長さ50cmで重量は1.5kgのものが標準である〔。葉は宮重大根に似るがやや淡い色をしており、葉柄は緑色を帯びた白色である〔。
食物繊維が多く、歯切れが良く干すと甘みが増す〔"伊勢たくあん、伝統の仕込み 御薗村の農家で稲架掛け作業"朝日新聞1999年12月6日付朝刊、三重24ページ〕。伊勢たくあんの原料としては辛漬けが中心で、早漬け・中漬けには別品種が用いられる〔農耕と園芸編集部 編(1972):92ページ〕。
例年9月上旬に種をまき、11月下旬から12月上旬に収穫する〔。生食用のものは10aあたり4,500株、加工用は7,000 - 9,000株を植える〔。1970年代には、生食用は畑で、加工用は水田で栽培し、生食用が販売不振の時は加工用に回されていた〔。一般的な大根よりも長いためか、収穫で地面から御薗大根を引き抜いたり掘り起こしたりする作業が大変で、非常に力が必要である。農作業に従事する高齢者にとっては負担が大きい野菜である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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