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御酒殿神 : ウィキペディア日本語版
御酒殿神[みさかどののかみ]

御酒殿神(みさかどののかみ)は、三重県伊勢市にある神社及び同神社の祭神。伊勢市内に2社存在し、1社は伊勢神宮皇大神宮(内宮)所管社、もう1社は伊勢神宮豊受大神宮(外宮)所管社である。
御酒殿神で催行される御酒殿祭では、神宮で醸造する神酒が無事できるよう祈るだけでなく、日本の酒造業の繁栄も祈念される。
== 概要 ==

本節では2社共通事項について記述する。
祭神の御酒殿神は御酒殿のであり、内宮の御酒殿神と外宮の御酒殿神は同じ神である〔。
かつては御酒殿で神酒醸造し、神前に供えていたが、醸造は忌火屋殿(いみびやでん)で行われるようになったため、三節祭と呼ばれる6月と12月の月次祭および10月の神嘗祭の際に一時的に神前に供える酒を納めるために利用される〔学研パブリッシング(2013):56, 58ページ〕〔伊勢文化舎(2008):36, 115ページ〕。御酒殿に納められる酒は、白酒(しろき)、黒酒(くろき)、醴酒(れいしゅ)、清酒(せいしゅ)の4種類である〔。清酒のみ篤志家からの献納を受け、ほかの3種の酒は内宮の忌火屋殿にて醸造する〔櫻井(1970):88ページ〕。なお、三節祭以外の神事で酒を神前に納める際には、醴酒と清酒を、日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい、常典御饌とも)の際には清酒のみを御酒殿に納める〔。
古代の御酒殿神では、火無浄酒(ほなしきよさけ)と呼ばれる粢(しとぎ、米を水に浸して砕いた物)に上御井神社の御井から汲んだ水を加えただけの酒と、火向御酒(ほむけのかんみき)と呼ばれる甘酒の2種類を醸造した〔櫻井(1970):87ページ〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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