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徳田金一[とくだ きんいち]
徳田 金一（とくだ きんいち、1885年（明治18年）3月25日 - 1913年（大正2年）3月28日）は、日本の陸軍軍人。最終階級は陸軍中尉。日本陸軍航空黎明期のパイロットであり、日本における最初の航空事故犠牲者として知られる。
==略歴==
山口県吉敷郡宮野村出身。平民・徳田荘二郎の子。1907年（明治40年）5月31日、陸軍士官学校（19期）本科を卒業し、同年12月26日、少尉に任官。台湾歩兵第3連隊附の歩兵中尉であった1912年（明治45年）5月、歩兵科から抜擢されて第一期飛行術練習生となった。
1913年（大正2年）3月28日、木村鈴四郎中尉の操縦するブレリオ式飛行機に同乗して青山練兵場を発ったが、飛行中、陸軍所沢飛行場付近東方において、飛行機が突風にあおられて左翼をもぎとられ、300m上空から麦畑に墜落。周囲の者が駆け寄ったとき、木村はスロットルレバーに鼻を強打し顔面を粉砕、一方徳田は操縦席で木村の膝に抱きついた状態で発見されたが、胸部を強打しており、両者ともにほぼ即死状態であった。事故死当時、2児の父親であった。
同乗の木村鈴四郎中尉（1886年 - 1913年）は、金沢市南町の木村三行の養子で、徳田中尉と同じく第一期飛行術練習生として砲兵科から転じた。
この事故は日本における最初の航空事故であり、2人は最初の犠牲者であった。殉職の際に2人が着用していた軍服は、その犠牲を物語る血痕もそのままに九段の遊就館に陳列された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
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