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心タンポナーデ[しんたんぽなーで] 心タンポナーデ(しんタンポナーデ、仏: tamponnade péricardique、英: cardiac tamponade、独: Perikardtamponade)とは、心臓と心臓を覆う心外膜の間に液体が大量に貯留することによって心臓の拍動が阻害された状態である。容易に心不全に移行して死に至るため、早期の解除が必須である。 特に外傷や大動脈解離の上行大動脈型等の大血管損傷が原因の場合、急速に死に至る可能性が高く、早期の診断と手術が必須であり、また手術に至った場合も救命率はきわめて低い。
上記以外の原因の場合は、心腔穿刺にて排液を行えば症状は急速に消失する。 ==メカニズム== 心臓は拍動という激しい運動を休みなく続けているが、それによる周囲臓器との摩擦を最小限に抑えるための仕組みが心外膜である。表面平滑なこの膜によって、スムーズな拍動が可能となっている。しかし心外膜腔には通常少量の潤滑油の役割をする液体がわずかに存在するのみで、非常に狭い空間である。そこに大量の液体が何らかの理由で貯留すると、心臓を圧迫し、その運動、特に拡張運動を著しく阻害し、容易に心不全を引き起す。これが心タンポナーデを引き起す原理である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「心タンポナーデ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cardiac tamponade 」があります。
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