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忠恕 : ウィキペディア日本語版
忠恕[ちゅうしょ, ちゅうじょ]

忠恕(ちゅうじょ)とは、孔子の唱えた人間の最も本能的で基本的な徳。「忠」は人間が自然に持っている真心。「恕」は人間が自然に持っている思いやりの心忠恕をひとつの漢字「」で表す。
== 孔子と孟子の違い ==
孔子は中国の古代春秋時代の人で、正しい政治のためには、人間が親兄弟や親族などに対して持っている自然なまごころや思いやりを取り戻すことが根本だと述べた。
春秋時代の各諸侯の家では、重臣たちはいずれも諸侯の一族内の分家であることが多かったので、諸侯の国は血縁共同体であった。
今の言葉で言えば「ムラ社会」だったのである。
したがって、血縁共同体の徳目をきちんと守ることは、支配階級を結束させ、そのまま国家の結束を固めることにつながったのである。
ところが、現代の日本の田舎でもよくあるが、孔子の「身内」哲学だけでは身内には手厚いが赤の他人には酷薄な社会になりやすい。
身内だけで仲良くしていればそれでいいのか、という問題は春秋時代には顕在化しなかった。
時代が下って戦国時代になると都市社会の時代となった。
元は同族であった支配階級も一族という意識が薄れていって他人同然になっていったし、また社会の流動性が増して外様の家来も増えて行った。
このため、「本能的な徳」に基づく道徳律だけでは国政がうまく動かなくなった。
この都会化した時代の思想家が孟子である。孟子は「きみたち人間は、本来は血のつながらない人に対しても真心と思いやりを持っているんだよ、そして常に正しいことをしたいという気持ちがあるんだよ」と述べた。
性善説である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「忠恕」の詳細全文を読む



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