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急性放射線症候群[きゅうせいほうしゃせんしょうこうぐん]
急性放射線症候群()は、電離放射線を被曝した後、急性期(数日〜数ヶ月)に発生する一連の障害。放射線被曝による早発性障害のもっとも主たるものである。 == 病態 ==
急性放射性症候群(ARS)は、体細胞が電離放射線を被曝することによる確定的影響によって生じる放射線障害である。その発症機序は、電離放射線の電離作用が直接・間接的に体細胞のデオキシリボ核酸(DNA)を傷害することにより、遺伝情報が損傷することによるものである。DNAが回復不能なほど重度な傷害を受けると、細胞はプログラム細胞死を来すか、遺伝情報を損傷したまま固定化してしまうことになるが、前者の場合は、大量の細胞が失われることによって組織は急性の機能不全に陥り、ARSを発症することになる。また、プログラム細胞死を来した細胞が比較的少数であった場合も、生存した細胞の遺伝情報に損傷が残っていると、正常細胞を産生することができず、機能不全からの回復が阻害されることになる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「急性放射線症候群」の詳細全文を読む
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