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怪談噺(かいだんばなし)とは、落語の演目のなかで幽霊や化け物、死神などといった怪異を扱う噺の総称〔『CD付 落語入門』(2008)p.17〕。文化・文政のころにはじまり、幕末から明治期に隆盛した〔百科事典マイペディア「怪談噺」〕。林家の始祖で、文化・文政・天保に活躍した初代林家正蔵(当時は「林屋」と表記)が怪談噺の元祖とされており、三遊亭圓朝(初代)や桃川如燕なども名手とされた〔〔初代正蔵は「怪談の正蔵」と称せられた。〕。 == 概要 == 落語は、笑いを主体とした滑稽噺が多く、ほかに親子や夫婦の情愛を描いた人情噺があるが、怪談をもとにした怪談噺もひとつのジャンルを形成している。一般には夏に演じられることが多い。 高座に背景を用意し、音曲を入れる演出方法(この音曲を「ハメモノ」という)を採用することも多い〔。「芝居噺」と称される噺も同様の演出がとられる〔「ハメモノ」は上方では一般的であるが、江戸・東京ではあまり多くはみられない。〕。小道具や照明などを用い、実際に幽霊を出す演出もある。 落語史上最大のスターといわれる三遊亭圓朝も怪談噺を得意とした〔〔『CD付 落語入門』(2008)p.66〕。圓朝作『怪談牡丹灯籠』は名作中の名作として知られ、グリム童話から翻案したといわれる『死神』のほか、自作の『真景累ヶ淵』『怪談乳房榎』などいずれも傑作ぞろいで、歌舞伎でもよく上演される〔〔。 それに対し『質屋蔵』(質屋庫)は上方落語で、原話は明和4年(1767年)『友達ばなし』「手習い師匠」などにさかのぼる古い噺であり、滑稽の要素を含む〔『落語CD&DVD名盤案内』(2006)pp.180-181〕。 戦後では8代目林家正蔵(林家彦六)が特に怪談噺を得意とし、『怪談牡丹灯籠』『真景累ヶ淵』『一眼国』などを演じた。彦六創作の怪談噺に『年枝の怪談』がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「怪談噺」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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